生後5日、体重118gのハチワレ子猫を保護 愛犬の命日に訪れた「運命」 家族一丸の24時間育児を経て美しく成長中!
まだ目も開いていない、生後推定5日目のハチワレ猫の女の子「こはる」ちゃん。必死の鳴き声で助けを求めていたその小さな命を救い、家族一丸となって育てているのは、ThreadsユーザーのT&A&Fさん(@t.and.a_camp)ご一家です。この運命的な出会いは、日常のささやかな瞬間に訪れました。
■朝5時のベランダで発見 子猫の必死な鳴き声
2025年9月12日の朝5時。妻がベランダで洗濯物を干していたときでした。
「近くで子猫の鳴き声が聞こえたそうです。その後、鳴き声はしなくなったようですが、妻は気になって仕事に行く前に周囲を探しました。すると、生まれたばかりの子猫を発見し、保護したんです」
その子猫こそ、こはるちゃんでした。
「保護した場所に親猫や他の子猫の姿はなく、このままだとカラスに襲われてしまう危険な状況でした」
飼い主さんの家には、すでに4匹の先住猫が暮らしていました。「もう猫は保護しない」と家族で約束していましたが、必死で助けを求めて鳴くこはるちゃんを目にし、手を差し伸べずにはいられなかったといいます。
■体重118グラム 家族一丸で挑んだ命をつなぐ保護
こはるちゃんを保護したあと、妻は仕事へ行く時間が迫っていたため、ひとまずの応急処置を施すことにーー
「ケージにタオルを敷き、ミルクをティッシュに染み込ませて、こはるの口に少し含ませました。先住猫が出入りできない部屋に置き、仕事へ向かったそうです」
出勤途中、妻から子猫を保護した知らせを受けた飼い主さんは、いてもたってもいられなかったと振り返ります。
「妻はこはるのことが気になって仕方がなかったようで、早めに昼休みを取り、ドラッグストアで子猫用ミルクと哺乳瓶を購入して帰宅しました。こはるにミルクを飲ませてから、再び仕事へ戻ったそうです。私もこはるのことが気になって、仕事が手につかなかったのを覚えています」
小学生の娘さんも、こはるちゃんのために力を尽くしました。
「仕事の合間に、学校から帰宅した娘に電話でミルクの与え方を伝えました。午後は娘がミルクをあげたり、こはるの様子を見守ったりしてくれて、とても心強かったです」
仕事を終えた飼い主さんは、急いで帰宅。こはるちゃんを目にして、衝撃を受けたといいます。
「あまりの小ささに驚きました。体重はわずか118グラム。同時に、『こんなに小さい子猫を育てられるだろうか』という不安もよぎりました」
しかし、飼い主さん家族の気持ちは揺るぎませんでした。
「この子の命を守りたいという気持ちが勝り、家族みなで話し合い、『家族の一員として迎え入れる』と決意しました」
また、こはるちゃんを保護した日は、飼い主さん家族にとって忘れられない日でもありました。
「昨年、愛犬が虹の橋を渡った命日だったんです。夫婦そろって『この出会いは運命だ』…そう感じました」
■2時間おきの授乳と排泄補助 SNSが支えた子猫育て
生後まもない子猫を人の手で育てるのは、容易なことではありません。こはるちゃんも、2~3時間おきのミルクと排泄の補助が必要な状態でした。
「子猫の排泄を促す方法がわからず、妻と娘がネットで調べてくれて、私を含めた家族3人でお世話をしました。保護当日の夜は、こはるの命をつなぎたいという思いで、ただただ必死でした」
これほど小さな子猫を育てた経験がなかったため、不安と隣り合わせの日々が続きました。そんななか、大きな助けとなったのがSNSのつながりだったといいます。
「妻が、子猫を保護したことをThreadsに投稿したところ、ミルクボランティアの方々などから、保温の重要性やペットボトルを使った簡単な保温方法など、さまざまな助言をいただきました。本当に助けられました」
こはるちゃんのお世話は24時間体制。家族で分担し、注意深く行いました。
「夜中のミルクは私が担当し、ミルクとペットボトルのお湯の入れ替えを行いました。保護当日の夜は眠たさよりも、『ちゃんとミルクを飲んでくれるだろうか』『生きていてくれるだろうか』という不安のほうが大きかったです。こはるが少しずつミルクを飲んでくれたときは、本当にホッとしました。昼間は妻、夜は私、そして帰宅後の娘が、ミルクと排泄のお世話を続けました」
ミルクを与えた時間や体重、排泄の有無はノートに記録。平日の昼は、妻が休憩時間に往復40分かけて帰宅し、こはるちゃんにミルクを与えました。
また、先住猫たちも、家族の様子がいつもと違うことに気づいたようです。
「当初は、こはるがいる部屋を警戒する様子もありましたが、しばらくすると『また新入りか』と緊張が解けたようです。今では、一番年下の先住猫がそばで見守ってくれるように。ほかの3匹も、それぞれ程よい距離感を保ちながら、こはるの存在を受け入れてくれています」
また、こはるちゃんの“子育て”を通して、家族にも変化が生まれました。
「こはるのおかげで家族が団結し、会話と笑顔が増えました。今、家族の話題の中心はいつもこはるです」
■すくすくと成長 家族と先住猫に囲まれた今
こはるちゃんは、生後推定4カ月を迎えました。その愛らしさは日に日に増し、飼い主さん家族、そして先住猫たちとの絆を深めています。
「こはるは、天真爛漫なお転婆娘です。リビング中を駆け回り、さまざまな物に興味を示して遊んでいます。先住猫にも物怖じせずに近寄っては、逃げられていますが(笑)」
あの日、消え入りそうだった小さな命は、今、力強く輝いています。
「最初は不安でいっぱいでしたが、すくすくと成長してくれて本当に嬉しいです。こはるのおかげで家族の笑顔が増え、今まで以上に毎日が充実しているように感じます」
今、飼い主さん家族がこはるちゃんに願うこととはーー
「先住猫4匹と仲良く、より一層元気に成長してほしいです。そして、大病せず、幸せな猫生を過ごしてくれることを願ってやみません。そうなるように、家族みなで大切に育てていきたいと思っています」
(まいどなニュース特約・梨木 香奈)



