胃痛による経済損失は年間2.7兆円規模に!?「週1回以上、胃痛を感じている」約4割
みなさんは、胃痛に悩まされたことはありますか。第一三共ヘルスケア株式会社(東京都中央区)が実施した「ストレス胃痛実態」に関する意識調査によると、約4割が「週1回以上」胃痛を感じていることがわかりました。また、仕事中の胃痛経験者のうち、約9割が「仕事への悪影響」を感じており、同社の試算では、胃痛による経済損失は年間で約2.7兆円規模にも達することが示唆されました。
調査は、1年以内に胃痛経験がある全国の働く20~60代の男女800人(性年代均等割付)を対象として、2025年9月にインターネットで実施されました。
まず、「胃痛の頻度」を尋ねたところ、「週に1回」(15.8%)が最多となり、「週に2~3回」(13.9%)、「ほぼ毎日」(11.5%)を合わせると、約4割が「週に1回以上」胃痛を感じており、「昨年よりも胃痛の頻度が増えた」(39.8%)と回答した人も約4割にのぼることがわかりました。
また、「胃痛の原因」としては、「ストレス」(74.4%)が圧倒的多数。この「心」の不調が「胃」の痛みとなって表れる“心身相関”は広く実感されており、約9割(90.3%)もの人が「胃痛はストレスのバロメーターだ」と答えています。
“ストレス胃痛”は、仕事のパフォーマンスを低下させ、見過ごせない「隠れ経済損失」を生んでいるといいます。実際、「仕事中、もしくは仕事・業務に関することで胃痛になりやすい」と答えた486人のうち、89.9%が「胃痛は仕事のコンディションへの影響を感じる」と回答し、具体的には「作業スピードが落ちる」(50.4%)、「判断力が低下する」(42.0%)、「丁寧な対応ができなくなる」(35.0%)といった回答が上位に挙がりました。
さらに、胃痛によって仕事のパフォーマンスが低下する時間は、1日平均「2.4時間」にのぼり、この「胃痛による『隠れ経済損失』」を、最新の民間給与実態統計調査(国税庁)や労働力調査(総務省統計局)を基に、回答者の属性の偏りを是正するウエイトバック補正をかけて同社が試算したところ、経済損失は年間で「約2.7兆円」規模にも達することが示唆されました。
これほど深刻な影響があるにも関わらず、胃痛は「我慢しがちな痛み」の中で最も多く(69.6%)、多くの人が痛みを“放置”していることが明らかになりました。
また、胃痛を市販薬で対処しようとしても、「どの薬を買えばよいか迷う」(59.6%)と答えた人が約6割となり、「種類が多すぎて選べない」などの理由から、多くが適切な対処法が分からない“胃痛ケア迷子”状態に陥っているというジレンマが浮き彫りになりました。
最後に、「胃が痛くなりそう」と感じた社会的トピックについて聞いたところ、「物価高騰・生活費の上昇」(43.4%)が最も多く、次いで「老後の貯蓄問題」(33.9%)、「労働環境や雇用不安」(30.3%)が続きました。
年代別に見ると、20代と30代は「米不足・食料品の品薄」(31.3%、31.9%)が最も多くなった一方、40代では「物価高騰・生活費の上昇」(50.6%)、50代と60代では「老後の貯蓄問題」(37.5%、40.0%)が多くなり、世代によって”胃が痛くなる”話題が異なる様子が見られました。





