久しぶりの自撮りにギョッ!「なにコレ」「化け物?」独身50代が見つけた私らしい美しさとは【漫画】
年齢を重ねると、ふとした瞬間に自分の変化に驚くことがあります。50歳のQ子さんも、久しぶりの自撮りで大きなショックを受けました。その衝撃的な体験が「まだキレイでいたい」という本音と向き合うきっかけになったのです。
諦めかけた気持ちから立ち上がり、自分らしい「キレイ」を見つけるまでの心温まる物語『50歳からキレイになれるかな?』がネットで注目を集めています。
50歳のQ子さんにとって、その日の自撮りは忘れられないものになりました。久しぶりに自撮りをすると、画面に映った自分の姿に息を呑んでしまいます。
その姿を見てQ子さんは「これ…私?まるで化け物…」と思いました。若い頃は自撮りが大好きだった彼女。あの頃の自分との圧倒的なギャップに耐えられず、慌てて写真を削除してしまいました。
「歳だから仕方ない」そう思いながらも、この先もずっと"化け物の自分"と生きていくのかと考えると、Q子さんの心に不安が押し寄せます。諦めと不安、そして何とかしたい気持ち……さまざまな感情が渦巻くなかで、Q子さんがようやく気づいたのは「まだキレイでいたい」という、素直な想いでした。
まずはどこからはじめようかと考えるQ子さん。肌のケア?髪型を変える?ダイエット?頭に浮かぶたびに「どうせ無理」と諦めてしまう自分がいます。
まずは明確な目標を決めようとしたQ子は、「さっそうとミュージカルを観に行きたい!」と考えます。ミュージカルに行くときは、胸を張って楽しめる自分でいたい。そう心に決めたのです。
最初に手をつけたのは、長年の悩みの種だった髪でした。子どもの頃から縮毛に悩まされ、若い頃は縮毛矯正でストレートヘアにしていました。
しかし、30代後半でやめてからは試行錯誤の連続。坊主、ショート、金髪、団子ヘア…ありとあらゆるスタイルを試しましたが、結局今は縮毛も白髪もそのまま。外出時は帽子で隠すのが定番になっていたのです。
「誰も私なんて見てない」そんな弱気になる気持ちと戦いながら、Q子さんは自分に言い聞かせます。
Q子さんは「キレイになるのは自分の気分のため」と考え、ムースで髪を固めてみたり、編み込みに挑戦したり、ヘアバンドを試してみたりします。
そんなときふと、タンスの奥で眠っているビーニーを思い出します。ビーニーとはニット帽によく似た、ツバのない帽子です。
試しに被ってみると…なんと驚くほどしっくり!縮毛も白髪もすっぽり隠れて、ゆるっとラクちん。そして何より「私らしい」と心から思えたのです。Q子さんは迷わず、もう一つビーニーを買うことを決めました。
こうして始まったQ子さんの"キレイ探し"。50歳からだって遅くない。その第一歩が、彼女にとっての新しいおしゃれの扉を開く瞬間でした。
自撮りから始まった物語は、自分らしい美しさを見つける希望の物語へと変わっていくのです。
この物語を生み出した作者のQ子さんに、創作の背景や50代女性のリアルな想いについて聞きました。
■"ほどよいリアルさ"を大事にしています
-50代女性のリアルな心境ですね。
私はまさに50代なので、自分の状況や心境をそのまま描きました。ただ、絵をリアルにしすぎると見づらいと思ったので、実物よりちょっとかわいく(笑)。それくらいのバランスにしています
-読者に共感してもらうための工夫は?
気持ちや表情を誇張しすぎないことですね。年を重ねたせいなのか、大げさな表現を見ると疲れるようになってきて…。だからこそ"ほどよいリアルさ"を大事にしています
-50代からの自分磨きで効果的だったことは?
「意外といえば…お酒を控えること。20代から毎日晩酌していたんですが、顔が赤いのが気になって2日ほど控えてみたら、赤みが少し消えたんです。すぐに効果を感じられてびっくりしました」
-同世代の女性に伝えたいメッセージは?
年齢に関係なく"キレイになりたい"と思って動き出すのって、すごく楽しいよ、ということです。
-これから自分を変えたい読者に向けて、最初の一歩としてオススメは?
『やりたいと思ったらやってみて、イヤになったらやめればいい』くらいの軽い気持ちで始めるのがいいと思います。肩の力を抜くくらいがちょうどいいんじゃないでしょうか。
まだまだはじまったばかりの、Q子さんの美への挑戦。果たしてQ子さんはキレイになれるのでしょうか。続きもぜひ、ご覧ください。
(海川 まこと/漫画収集家)




