「日本人はきれい好き」イメージとギャップ? 「家が清潔は非常に重要」世界10カ国中最下位

国際的に「きれい好き」のイメージがある日本人ですが、実態はどのようなものなのでしょうか。ドイツ・ケルヒャー社が実施した「ケルヒャー世界のお掃除アンケート」によると、家が清潔であることについて「非常に重要」と答えた割合は世界10カ国中最下位となりました。また、日本人の約6割が「掃除は週に1時間以内」と回答し、他国に比べても明確に短いことがわかりました。

調査は、ドイツ、オランダ、オーストリア、フランス、ベルギー、イギリス、ポーランド、オーストラリア、アメリカ、日本の10カ国の18歳~65歳の男女1万25人(うち、日本1000人)を対象として、2024年6月~7月の期間にインターネットで実施されました。

まず、「家が清潔であることは個人的にどれくらい重要ですか」という質問に対して、「非常に重要」と答えた割合を国別に見ると、「イギリス」(68%)、「アメリカ」(64%)、「オーストラリア」(62%)の順に多く、「日本」(36%)は10カ国中最下位となった一方で、「ある程度重要」(47%)と「どちらでもない」(14%)では世界10カ国中、最多となりました。

また、1週間の掃除時間を「1時間以内」と答えた割合を見ても、「日本」(61%)は「オーストリア」(34%)や「ポーランド」(36%)、「オランダ」(43%)等、他国に比べて明確に短くなっていることから、「家は“ほどほどに”きれいであればよい」と考えている人が多いことがうかがえました。

続いて、「掃除を終えて部屋がきれいになった時の気持ち」を聞いたところ、日本の回答者の68.9%が「やるべきことを終えた満足感がある」と回答、さらに49.1%が「心が落ち着く」 と回答しており、日本人にとって掃除は、単なる家事労働ではなく、「義務を果たすことで心の平穏を得るための行為」としても認識されていることがわかりました。

また、「掃除のあと、自分へのご褒美を用意する」と答えた割合は、世界平均で39%、日本でも36%となり、もっとも多かったご褒美内容は「飲み物やおやつを食べる」(世界63%、日本76%)で、日本が最多となりました。

そのほか、「掃除のあとに出かける」(同13%、同20%)や「散歩やスポーツをする」(同17%、同23%)など、外の活動を選ぶ人も多く、義務を短時間で終えてその時間を使って精神的なゆとりやリフレッシュするという、日本人らしい時短志向がうかがえます。

次に、「清潔さや衛生面において、あなたにとって譲れない汚れ」を聞いた設問では、日本人は「トイレの汚れ」(世界69%、日本58%)と「ホコリまみれの床や表面」(同27%、同37%)に回答が集まりました。ちなみにドイツでは「シャワーや排水口の水あか・カビ」、アメリカでは「ソファや床に落ちている食べ物のカス」が上位となっています。

最後に、「掃除が健康に与える影響」について尋ねたところ、日本人の63%が「アレルギー症状の緩和に影響する」と回答し、特に「ホコリのない床」(79%)や「清潔な空気環境」(54%)が心身の健康維持に重要だと考える傾向が見られました。

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