還暦越え南果歩 精神年齢38歳を支えるのは「気力・体力・好奇心」のトライアングル 堅実な活躍も「いつも何らかの宿題を出されている感覚」

「気力・体力・好奇心」

還暦を越えた南果歩(61)が、主演映画『ルール・オブ・リビング ~“わたし”の生き方・再起動~』(9月19日公開)で演じるのは、49歳のシングルマザー。実年齢マイナス12歳の役柄を瑞々しく成立させた秘訣は、南の人生を支える“三角形”にあった。

■精神年齢38歳

2024年に還暦を迎えた。「60歳を迎えた時は『私が還暦!?』とビックリしました。でもビックリしたのは一瞬で、その後はあまり気にしていない。それが正直なところです。実年齢は還暦を越えましたが、精神年齢は38歳くらいで止まっています」

具体的な38歳という年齢には根拠があるようだ。「気力・体力・好奇心。この三角形のバランスを大切にするべきだと意識して新しい事に挑戦しだしたのが38歳の頃。この3つを循環させたら色々な事が上手く回り始めました」

■毎朝新聞2紙熟読

まずは気力。「私の目標は、90歳になってもスタスタと歩いている人。そのためにスクワットをメチャクチャやっています。今も歩くスピードは物凄く早い。目指せ、生涯現役!」

生涯現役を叶えるためには体力必須。「38歳まで腕立て伏せさえも出来なかった人間が、パワーヨガを始めたらガラッと変わった。なかやまきんに君の筋肉に対する言葉が今では凄くわかる。きんに君、尊敬しています!」

そして好奇心。とある媒体を利用して毎朝刺激している。「これまで知らなかった言葉や情報を頭に入れるために、毎朝新聞2紙を読みます。自分が好んで選んだ情報や本だと発見はおのずと限られてくるけれど、新聞には何が書いてあるのかわからないので新鮮なワクワクがある。新聞を読むことで自分の知識や言葉を深めて、新しい発見を楽しんでいます」

■宿題40年留年中

その三角形はコンスタントな俳優業を実現する上でも、なくてはならない大切な基礎に。

「自分が演じたいと思う役がいつ来てもいいような状態でいる事が、俳優としての1番の仕事。準備不足を理由に『これは無理。できない』と拒むのはダメ。色々な役を受け止められる自分の間口を広げるためにも“気力・体力・好奇心”の三角形を整えるのは重要です」

俳優生活も40年を越えた。今年2025年だけでも映画『君の忘れ方』『長崎-閃光の影で-』『ら・かんぱねら』、そして『ルール・オブ・リビング ~“わたし”の生き方・再起動~』と立て続けに良作に出演。堅調な活躍ぶりだが、南本人は納得せず。

「いつも何らかの宿題を出されている感覚。その宿題を提出するために、また次の作品に出演する。その繰り返しです。俳優という名前の学校に40年以上留年しているような状態。卒業見込み?しばらくはなさそうですね」と朗らかに笑った。

(まいどなニュース特約・石井 隼人)

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