父が再び「謎サンタ」に…家族で47年前の写真を再現 変わらぬ構図、“成長”した弟の姿に反響「昔も今も幸せな写真」

1970年のクリスマスに撮影された、一枚の家族写真。ケーキに立てられたロウソクの火を囲む子どもたちの横には、手作りの衣装で“謎のサンタ”に扮した父の姿があります。あれから47年。2017年に撮影されたもう一枚の写真が、SNSで静かな注目を集めました。写っているのは、かつての家族写真とまったく同じ構図。そして再び“謎サンタ”となった父の姿がありました。

再現写真を撮影したのは、当時“弟”として写っていた淡路康晴さん(@awajii)。淡路さんは「今昔写真」の撮影をライフワークとして続けています。背景や構図、服装に至るまで、できる限り元の写真に寄せて再現することにこだわっているといいます。

「1970年の写真は12月に撮りました。長女の誕生日が12月なので、クリスマスと誕生日を一緒にお祝いしていたんです。だからケーキにロウソクが立っているんですね。再現した2017年の写真は8月に撮影しました。今度は次女の誕生日に合わせて、事前に声をかけて、なるべく当時の雰囲気に近づけました」

再現にあたって最大の難関となったのが、父の“謎サンタ”姿の再現でした。

「1970年の父の衣装は本当に謎で(笑)。父はいつも家にあるものを使ってアレンジするクセがあり、ある年は雨ガッパを羽織って“聖徳太子みたいなサンタ”になっていました。今回は古着屋で見つけたキッズサイズのバレエ衣装を見つけて、『これなら再現できるかもしれない』と思い、準備を整えました」

この写真は2017年の撮影直後にも一度SNSに投稿されていましたが、そのときは特に話題にはなりませんでした。しかし今になって再投稿したところ、予想を超える反響が返ってきました。

「ご家族の仲の良さに拍手」「昔も今も幸せな写真」「この1枚だけなのに感動しちゃう」など、温かいコメントが次々と寄せられました。

中でも注目を集めたのが、1970年の写真で末っ子だった淡路さん自身の変化です。体型も顔付きも、幼かった子ども時代の様子からは想像できないほどの貫禄が。「あの“弟くん”がこんなに成長して…」「弟の進化よ(笑)」といった声も上がっていました。

また、写真に写る仏壇の存在に気づいたというコメントもありました。

「実は仏壇、1970年から変わっていないんです。それに触れてくださった方がいて嬉しかったですね」

淡路さんが「今昔写真」を撮り続ける背景には、幼い頃の家族との時間への特別な思いがあります。

「長女は21歳で結婚し、私は16歳でアメリカに渡ってからずっと一人暮らしです。家族で出かけた思い出も、小学生の頃で止まっています」 

離れて暮らす時間が長かったからこそ、こうした思い出の写真を再現することが淡路さんにとって特別な意味を持つのかもしれません。

時を超えて再び並んだ2枚の写真には、変わることのない家族の絆と、積み重ねられた時間が刻まれていました。

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