転勤辞令から引越しまで猶予期間はどのくらいある? 2人に1人が「3週間未満」と回答
9~10月は人事異動などで転勤が増える季節でもあります。株式会社LIFULL(東京都千代田区)が運営する不動産・住宅情報サービス『LIFULL HOME'S』が実施した「転勤者の住まい探し調査」によると、転勤を知ってから引越し当日までの猶予期間は、「1週間以上~2週間未満」が最多となりました。
調査は、5年以内に自身の仕事で引越しを伴う転勤をした全国の22~59歳の男女1009人を対象として、2025年7月にインターネットで実施されました。
はじめに、「転勤先の住まい」について聞いたところ、「自身やパートナーが賃貸物件を探した」(55.5%)が最多となった一方、「会社が用意してくれた(社宅など)」は35.1%にとどまり、多くの転勤者が仕事と並行しながら、賃貸物件を探していることがわかりました。
また、転勤先の賃貸物件を探す必要のある人に、「転勤を知ってから引越し当日までの猶予期間」を聞いた質問では、「1週間以上~2週間未満」(24.9%)や「2週間以上~3週間未満」(23.9%)に回答が集まったほか、「1週間未満」(6.3%)という人も一定数見られ、半数以上が「3週間未満」という短い期間で住まいを探さなくてはならない状況が明らかとなりました。
そこで、「賃貸物件探しで行ったこと」を聞いたところ、「実際に転勤先の不動産会社・物件を訪ねた」(62.4%)が最多となり、「(転勤先ではなく)住んでいた家の近くの不動産会社を訪ねた」(21.5%)や「実際に転勤先へ行かず、電話やネットで不動産会社に問い合せた」(15.8%)を大きく上回ったことから、引越しまでの猶予期間が短いなかでも、実際に現地へ足を運び、物件や周辺環境を確認しておきたいというニーズが高いことがうかがえます。
ちなみに、転勤先もしくは家の近くの不動産会社を訪ねた人の「交通費の総額」としては、「1万5000円以上~2万円未満」が14.8%で最多に。平均では「約2万7000円以上」となり、遠方へ行かなくてはならない場合もある転勤者の住まい探しでは、多くの交通費がかかってしまうことが浮き彫りとなりました。





