21歳になった元保護猫は今も元気です…!お迎えしたその日から“猫下僕”になった飼い主「貫禄ありますね」
「チャーリーは本日をもちまして21歳になりました」
Xユーザーのhalf&herbさん(@blue_night_0515)は、そんなコメントとともに動画を投稿しました。写っていたのは、元保護猫のチャーリーくん(男の子)。テーブルの上でグラスの水を飲み、満足そうに顔を上げたあと、どこか物思いにふけった表情で立ち去っていく様子が…。その足取りも顔つきも、21歳とは思えないほどしっかりとしており、高齢であることを感じさせません。
この動画には4.2万件を超える“いいね”が寄せられ、チャーリーくんの誕生日を祝うコメントがリプ欄に溢れました。21年間を共に歩んできた飼い主さんに、チャーリーくんとの思い出をたっぷり伺いました。
■ともに暮らして21年、愛しさが積み重なる日々を振り返って
ーー出会いの経緯を教えてください。
「当時は今のように猫ブームという感じでもなく、保護猫ボランティアの存在自体、あまり知られていなかったと思います。僕の友達の奥さんがそのボランティアをしていて、里親が見つかるまで猫を一時的に預かっていたのですが、なかなか譲渡が進まず、多頭飼育を余儀なくされていたようです。ある日、その友人から『猫を1匹引き取ってもらえないか』と相談されました。当時の僕は猫と暮らした経験はありませんでしたが、友人の頼みを断れず引き受けることにしました。やってきたのは、生後1カ月ほどの子猫。チャーリーです。その日から僕は、“猫の下僕”になりました」
ーー一緒に暮らし始めてからの様子を教えてください。
「チャーリーは生まれて間もなく保護されたため、怖い思いをしたことがなかったのだと思います。何に対しても物怖じせず、目に映るものすべてに興味津々でした。お迎え初日、僕は可愛さのあまり、眠ることも忘れてチャーリーを眺めていました。彼はとてもおしゃべりで、要求が通るまで鳴き止みませんでした。特に食欲旺盛で、ミルクを作っているときにはジーンズに爪を立てて脚を登ってきて、腰のあたりでぶら下がるほどでした。僕がパソコンに向かっていると、肩に乗って画面を眺めていたこともありました。そんなチャーリーを天真爛漫だな、とポジティブに受け止めていました。僕はフリーランスなので常に家にいるため、初日からご飯の準備や遊びの相手、トイレの世話など、下僕生活が始まったのです」
ーーこれまでで印象的なエピソードがあれば教えてください。
「以前住んでいたマンションは1階の角部屋で、小さな庭がありました。その物件は叔母の所有する部屋で、庭には叔母が植えた枝垂桜やミモザが咲いていました。チャーリーは、その枝垂桜の幹でよく爪を研いでいたので、傷がつかないよう麻紐やビニール紐を巻いて対策をしていたんです。
桜が満開になる頃、叔母や従妹が遊びに来て、みんなで花を眺めていたある日、僕たちの足元をチャーリーがサッと駆け抜け、そのまま桜の木を駆け上がり、枝の上から僕たちを見下ろしてきました。きっと、チャーリーなりに人間たちが楽しそうにしていることに気づいて、『僕も交ぜて』とやって来たのでしょう。あるいは、『この桜はチャーリーの所有物だぞ』と主張していたのかもしれません。
コロナ禍以降は、僕の生活スタイルも変化しました。以前は夜な夜な飲みに出ていたのですが、今では家で晩酌を楽しんでいます。ひとりで飲んでいると寂しく見えるかもしれませんが、僕には気づいたことがあります。『チャーリーと一緒なら、毎晩がパーティーだ』と。今では週に3、4回、お刺身や時にはささみを用意して、チャーリーとの晩酌を楽しんでいます」
ーー今、チャーリーくんに伝えたいことは?
「伝えたいことは本当にたくさんありますが……一番に伝えたいのは、『朝、早く起こすのだけは勘弁してください』ということでしょうか(笑)」
チャーリーくんと飼い主さんは、21年をかけて最高のパートナーになったようです。投稿には祝福の言葉だけでなく、チャーリーくんへの称賛と感動の声が続々と届いています。
「御長寿! 健やかに~」
「猫又超えて猫神様!」
「おめでとニャン。長寿ですね」
「貫禄の21歳、おめでとうございます」
「チャーリーちゃん、長生きしてくださいね」
「おめでとう。いつまでも元気でいてね」
「21歳と聞くとみなさんに勇気を与えれますね」
「キレイで若々しいです! 21歳素晴らしいですね!」
「めでたい! これからも元気でいてね。毎日癒やしをありがとう」
(まいどなニュース特約・梨木 香奈)





