会えなかった兄たちの代わりに 古希・高橋惠子のモチベーションは地球に生まれてきたという事実 「壮大でしょう?」

「この地球に生まれてよかった!」

芸歴55年、今年の1月に古希を迎えた俳優の高橋惠子(70)は実感を込めて言う。生きること、生まれることのできなかった命を知っているからこその言葉だ。

■この世に生まれた奇跡

2025年も大忙し。映画『「桐島です」』(7月4日公開)に加えて、舞台3作品に出演。イケイケGO!GO!な芸歴55年を支えるモチベーションとは?

「モチベーションは、生まれてきたという事実でしょうね。ここに、この地球に。壮大な話でしょう?」

朗らかに笑うが、よくよく聞いてみると切実かつ奇跡的な物語が語られる。

「私には生まれてこなかった兄弟がいたんです。私の生まれる前に兄がいたけれど、脳性麻痺で13歳の時に亡くなりました。親はその10年後に私を産んでくれた。実はその間に身ごもったことがあったらしいけれど、兄のこともあって産まなかったそうです。でも私の時は何故か産んでくれたわけ」

もし順番が違っていたら…。

「だから私はこの世に生を受けたことがどれだけ凄いことなのかを、他の人以上に実感を持って理解している。せっかく生まれてきたんだから、しかもこの地球に、それもここ日本に生まれてこられたんだから、それはやはり何よりも大事にしていかないと。人生もったいない」

■衰えは幻想

もったいない事にならないよう、与えられた時間の全てをフルで楽しむつもり。衰えている暇などない。

「衰える、なんて思いこみです。歳をとったらそうなるものだと思い込んでいるだけ。もちろん皺が増えたりたるんできたり、自然の重力には逆らえないとは思うけれど、細胞は毎日新しく生まれ変わると私は信じている。常に活性化、イケイケGO!GO!です」

ならば映画ファンとして観てみたい。主演・高橋惠子、夫であり監督の高橋伴明(70)による映画を。

「さあ、それはどうでしょう?伴明さんがこれからも健康でいてくれれば…。もう少しお酒を控えてもらえたら可能性はあるかもしれませんね」

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