先代猫を失い深い喪失感の中…8人の応募者の中から選ばれた小さな命 猫風邪を乗り越え迎えた6年目の幸せな日々
X(旧Twitter)ユーザー・mananyanさん(@mananyan4)は、元保護猫の女の子「メル」ちゃんを家族に迎えました。お迎え時は、生後2カ月だったメルちゃん。飼い主さんにとって大切な存在であるメルちゃんとの出会いから現在までのエピソードをご紹介します。
■暗闇に光を灯す運命の出会い
メルちゃんとの出会いは、先代の猫を亡くしたことがきっかけでした。飼い主さんは、ペットロスに陥り、心の中に大きな穴が開いたような状態になってしまったといいます。そんなとき、友人が心配して、飼い主さんにある提案をしました。
「何も手につかない状態でした。そんなとき、友人が『新しい家を探している子を迎えてみてはどうか?』と声をかけてくれたんです。そして、里親サイトを教えてもらいました」
飼い主さんは、そのサイトを見ているときに運命的な出会いを果たしました。
「メルのかわいらしい写真に目が留まったのです。すぐに里親希望の連絡を入れ、見学の日取りも決まりました」
しかし、希望者が多数いるとのことで、結果が出るまでしばらく待たなければなりませんでした。
「希望者が8名もいて、保護主様からの結果待ちだったんです。緊張と不安でいっぱいでしたが、数日後に『あなたの家が選ばれました』と連絡が来たときは、本当に驚きとよろこびが入り混じりました」
聞けば、飼い主さんの家庭環境や条件が保護主様の希望に合致していたことが選ばれた理由だったとのこと。こうして、メルちゃんを家族に迎えることができたのです。
■新しい生活と元気いっぱいのメルちゃん
当時、メルちゃんは猫風邪を患っており、治療が必要な状態でした。飼い主さんはかかりつけの動物病院にて治療を引き継ぎ、丁寧にケアを続けました。
「お迎えした日はまだ体が小さく、少し心配もありました。でも当のメルは、部屋の中をぴょんぴょんと飛び跳ねて元気いっぱい。手がかかることもなく、猫風邪が再発することもなく、すくすくと成長してくれました」
その健やかな様子に、飼い主さんはほっと胸をなでおろしたそうです。
「当初は、新しい猫を迎えることに対して、先代猫に申し訳ない気持ちがありました。でも、メルをお迎えしたおかげで健康な心を少しずつ取り戻すことができたのです。今でも先代猫はそばにいると思って、毎日話しかけています。そばで見守ってくれているに違いありません」
■特別な絆とこれからの願い
メルちゃんは、飼い主さんの息子さんに対して特別な愛情を見せているそうです。
「先代の猫もそうでしたが、メルも息子のことが大好きなようです。私や娘に対するのとは明らかに違う、かわいらしい声で甘えたり、帰宅時の出迎え方もまったく異なったりします」
気がつけば、メルちゃんはもうすぐ6歳を迎えることに。成長をうれしく感じる一方で、偏食が激しいという困りごともあるそうです。
「いろいろなウェットフードを試しましたが、食べてくれるのはわずか2、3種類だけ。幼いころにはなかったののでどうしたものかと思いながら、日々、工夫しながら対応しています」
メルちゃんとの出会いから現在までを振り返り、飼い主さんはこう語ってくれました。
「我が家に来てくれてありがとうという気持ちでいっぱいです。今でも保護主様に写真を送り、成長した姿を見てよろこんでくださっています。これからも『NO CAT NO LIFE』の精神で、メルとの暮らしを大切にしていきたいです」
(まいどなニュース特約・梨木 香奈)
関連ニュース
-
近所の公園でよく会う子猫だったサブちゃん、ある日突然姿を消して…縁あって家族に迎えられて10年 普段はおっとり、でも弟分には強気!?

-
ガリガリに痩せ、ぼろ雑巾みたいだった子猫 体にしがみついて離れず保護 いまでは猫雑貨店の人気看板猫に「このまだら模様が愛おしい」

-
脳腫瘍で闘病中の猫さん、ゆっくり歩くが、滑ってころん…「それぐらいじゃ負けないもんね」「ゆるゆるがんばって」

-
「山に置いておいで」なんてできない! 鳴き声のする荷物を掘り起こすと…そこにいたのは猫風邪で弱った小さな命 猫との暮らしには驚きがいっぱい

-
まるで生まれ変わり…亡き愛猫にそっくりな猫と再び“巡り会い” 「はっちゃんが虹の橋から戻ってきてくれた」

