イラストレーター妻、努力の先に待っていたのは…夫の裏切り スマホに映る“知らない彼女”と、明かされた「本音」
Aさんは自宅でフリーランスのイラストレーターとして働く20代の女性です。学生時代から付き合っていたBさんと結婚し、夫婦生活は5年目を迎えました。Bさんは会社員として働 いており、夫婦共働きで協力し合いながら生活しています。
ある日Aさんの作成したイラストがインフルエンサーの目に留まり、急に注目を集めることになります。彼女のもとには問い合わせや注文が入ってくるようになり、朝から夜遅くまで仕事することになり、徐々に家事ができなくなっていきます。
ついには、仕事から帰ってきたBさんを迎えることもなく自室で仕事を続ける日々。Bさんが気を利かせて家事を手伝おうとするのですが、家事にこだわりのあるAさんは感謝するどころか、細かく指示をする始末です。
そんな日々が続くようになり、Bさんの帰宅時間が徐々に遅くなっていきます。半年が過ぎたころ少し仕事が落ち着いたAさんは、偶然Bさんのスマホの画面を見てしまいます。そこにはAさんの知らない女性からBさんに向けてのメッセージが書かれていました。
女性からの親しげなメッセージを見て、AさんはBさんを問い詰めます。観念したBさんは「家にいても心が休まらないんだ…」と言って、浮気の事実を認めるのでした。それを聞いたAさんは「自分がこんなに頑張っているのに、あなたは外で女を作っていたのね!」と怒り心頭です。
当然、不倫は許されることではありません。Aさんのように不倫をされた側は相手を責めてしまいがちですが、不倫をした側だけが悪なのでしょうか。夫婦関係修復カウンセリング専門行政書士の木下雅子さんに話を伺いました。
ー家庭での不満が不倫のきっかけになることは多いのですか?
実際に相談に来られる人の話を聞くと、家庭に不満があるために外に安らぎを求めたというケースが多いです。だからといって不倫をしてもいいという理由にはなりません。ただ、そこで悪者探しをしても何も解決には至らないのが現実です。
ーAさんはどうしておけばBさんの不倫を防げたのでしょう。
結果論なので、何をやっても止められなかったかもしれません。ただAさんのようにヒステリーを起こせば、なお一層関係性は悪化していくだけです。
もしAさんがBさんの存在を当たり前ではないことに早くから気づいていれば、このような事にはならなかったかもしれません。Bさんのいいところを見て、感謝の言葉をかけるだけでも、Bさんは家で安らぎを感じられたでしょうから。
◆木下雅子(きのした・まさこ)行政書士、心理カウンセラー。大阪府高槻市を拠点に「夫婦関係修復カウンセリング」を主業務として活動。「法」と「心」の両面から、お客様を支えている。
(まいどなニュース特約・長澤 芳子)