子育て中の「孤独・孤立」…悩む女性は男性の2倍に 子どもが何歳のときに一番実感、どう対応した?

地域コミュニティアプリ『ピアッザ』を運営するPIAZZA株式会社(東京都中央区)は、このほど「孤育て経験」に関する調査結果を発表しました。同調査によると、7割以上の女性が子育て中に「孤独・孤立」を実感しており、男性の約2倍に上ることが分かりました。孤独を感じたときの子どもの年齢はいくつのときが多かったのでしょうか。

調査は、子育て中または子育て経験がある全国の20~60代以上の同アプリユーザー男女998人(女性806人、男性172人、未回答20人)を対象として、2024年3月~4月の期間にインターネットで実施されました。

その結果、女性の74.2%が「子育て中に孤立や孤独を感じたことがある」(よく感じる21.5%、ときどき感じる52.7%)と回答し、孤独を感じたことがある男性(よく感じる5.2%、ときどき感じる30.2%)の35.5%と比べて、2.1倍も孤独を感じていることが明らかとなりました。

また、子育てで「孤独を感じたことがある」と答えた割合を職業別にみると、特に「専業主婦/主夫(218人)」で78.0%と高くなっていました。

子育てで孤独を感じたことがある人に、「子どもの年齢がいくつの頃に孤独を感じましたか」と聞いたところ、孤独を感じている割合が高いのは「新生児~未就学児の頃」で、特に第一子が「0歳」(57.9%)で多くなりました。

次いで、「1歳」(45.5%)、「2歳」(38.5%)と、子どもが大きくなるにつれて孤独を感じる機会は減少するものの、子どもの人数に関わらず、子どもが0歳の頃は孤独を感じやすい傾向にあることがうかがえました。

また、「孤独を感じる瞬間」を複数回答で答えてもらったところ、男女ともに「子どもと二人きりでいる」(女性59.4%、男性47.5%)が最多に。男女別の違いをみると、「大人と話す機会がない」では女性が48.8%だったのに対して、男性は21.3%と27.5ptもの差がみられました。

そこで、「孤独を感じた際に効果のあった対処法」を複数回答で尋ねたところ、女性は「おでかけをする」(53.8%)、「子育て中の人と話す」(50.5%)などが上位となった一方、男性では「パートナーと話す」(47.5%)が最も多い結果になりました。

他方、子育て中に孤独を感じたことがない人に、その理由を尋ねたところ、男女ともに6割以上が「パートナーが協力的」(女性61.1%、男性66.7%)と回答。次点以降をみると、女性は「親(義親)・兄弟が支えてくれる」(42.8%)、男性は「自分の時間が持てている」(33.3%)が挙げられました。

男女間で特に大きな意識差が見られたのは「心を許せる子育て仲間がいる」ことで、男性の6.3%に対して、女性は38.5%と男性の6.1倍となりました。

なお、子育てで孤立や孤独を感じている人へのアドバイスとしては、「一人で抱え込まずに周囲を頼る」「子育てについて気軽に話せる繋がりを作る」「地域で利用できるサービス、施設を活用する」といった意見が寄せられています。

次に、「子育てに関して頼れる存在」について「子育てで頼れる家族」を尋ねたところ、「パートナー」(女性74.3%、男性79.7%)、「親」(女性55.2%、男性51.2%)などが上位を占めた一方で、10人に1人は頼れる家族が「いない」(女性10.4%、男性12.8%)ことが明らかになりました。

また、「家族以外で子育てに関して頼れる存在」について「現在頼っている人」では「保育園・幼稚園・学校の先生」(45.6%)が最多。他方、「頼れたらうれしい人」では、女性回答が「行政のサービス(ファミリーサポートなど)」(52.1%)、男性回答では「ご近所の人」(40.7%)が最多となりました。

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