がっしり丸々、無垢な瞳 甲斐犬の赤ちゃん4頭は保護団体ですくすく成長 愛情注ぐ飼い主さんが現れますように

2023年2月、動物愛護センターに収容された、まだ生まれて間もない甲斐犬の赤ちゃんワンコ4頭がいました。いずれもメスのワンコです。

甲斐犬は「犬」という生き物が本来持っていた原始的な体型をしていると言われており、尖った口周りや立ち耳、がっしりとした首周り・体形が特徴です。しかし、この4頭はまだ生まれて間もないため、どのワンコも皆丸々とし、そして無垢な表情で人間を見つめていました。

■乳離したばかりの子犬たち、一心不乱に食べる

この甲斐犬の赤ちゃんワンコを引き出すことにしたのが保護団体・一般社団法人SORA小さな命を救う会(以下、SORA)。愛知県や三重県を中心とした、複数の県や市の行政認定登録団体で、これまでにも数多くのワンコの命を救い、そして新しい幸せな犬生へと導いてきた団体です。

スタッフはこの4頭の甲斐犬の赤ちゃんワンコを連れ帰ってすぐ、それぞれに「はるこちゃん」「なつこちゃん」「あきこちゃん」「ふゆこちゃん」と名付けました。和犬らしく、日本の四季にちなんだ名前です。

生まれ間もない赤ちゃんワンコですので、スタッフは慎重を重ねて接するようにしました。ご飯もまだ成犬と同じものを食べられるわけではありません。ふやかしたパピーフードを与えることにしました。

するとどうでしょう。4頭は一心不乱にご飯を食べ、一気に完食してしまいました。まだ乳離れしたばかりなので、「そんなに一気に食べて大丈夫かなぁ」と少々心配になるスタッフでしたが、同時に4頭とも健康な様子であることが伝わり、うれしく思うスタッフでした。

■おっとりのはるこちゃんと、元気いっぱいのふゆこちゃん

4頭のうち、なつこちゃんとあきこちゃんは、協力団体に幸せへと導いてもらうことにしました。SORAで引き続きお世話することになったのが、はるこちゃんとふゆこちゃんでした。

はるこちゃんは4頭の中でも一番おっとり、のんびりとした性格で、他の姉妹ワンコたちよりもいつも少しだけ遅れを取ってしまいます。ご飯を食べるときも、我れ先にと食べようとする他のワンコたちに遅れを取り、気づけば自分の分のご飯を食べられてしまっていることもあります。そんなはるこちゃんのおっとりとしたところ、オッチョコチョイなところが、スタッフにはいっそうかわいく映ったと言います。

一方のふゆこちゃんは、4頭の中でも特に元気いっぱい歩き回るのが特長です。活発で人間や他の姉妹ワンコと遊ぶことが大好きで、いたって穏やかな性格です。

和犬で、しかも甲斐犬というと、強い忠誠心を持つことが多い一方、知らない人や動物に対しては強い警戒心を抱き、場合によっては攻撃的なそぶりを見せることがあります。野生的な性格とも言えますが、同時に誰とでも仲良くなれる「ペット」的な性格ではないことが多いです。

しかし、はるこちゃんとふゆこちゃん、そして2頭の甲斐犬の赤ちゃんワンコたちは、いずれも穏やかな性格のようです。まだ赤ちゃんなので、これから甲斐犬特有の気質が出てくることはあるかもしれませんが、生まればかりのときに人間と接したことで、人間への警戒心はそれほど強く抱かずに育ってくれるのではないかとスタッフは希望的に思うのでした。

■スタッフのケア、訓練のもとで今日もスクスク成長中

また、保護犬は、残りの寿命の長さ、育てやすさ、病気の有無などの理由から成犬よりも幼犬の方が比較的譲渡に繋がりやすいと言われています。他方、幼い犬は人間の赤ちゃんと同じでイチからお世話が必要です。トイレトレーニングや、食事量の調節、人との関わり方など仔犬ならではの訓練が求められます。スタッフはこれからこういった訓練も、たっぷりの愛情と合わせて実施、1頭ごとに与えられ尊い命を最期まで守り抜いてくれる里親さんにつなげていきたいと語ってくれました。

産まれてすぐにSORAに引き出された甲斐犬の赤ちゃんワンコたち。甲斐犬の特性について理解し、愛情たっぷりに接してくれる新しい家族が見つかることを願うばかりです。

(まいどなニュース特約・松田 義人)

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