ファッションの多様化が進む現代。性別や年齢に捉われず、好きな格好を楽しむ人がいる一方、心無い言葉を浴びせる人もいるといいます。

「【実話】派手ファッションしてるときあるある」とインスタグラムに動画をアップしたのは、漫画家でイラストレーターのゆみゆみやみい（@ymymix_）さんです（以下、やみいさん）。

キラキラと輝くハイトーンの髪、色素の薄いカラーコンタクト、パステルカラーを大胆に取り入れた洋服など、原宿系ファッションをこよなく愛するやみいさん。

動画では、やみいさんがファッションについて周囲から掛けられた言葉を紙芝居方式で紹介。電車に乗っているとき、ジロジロと見られた挙句「親泣かせだな」「子ガチャ失敗だろｗ」と言われたり、前を歩いていた男性が急に振り返り、「きも」と言い放つとそそくさと逃げて行ったエピソードを紹介しています。

その一方で、動画の後半では「かわいいわね～！素敵なお洋服」「後ろからずっと見てたのよ！」「ヘアーはどこでそういう色にするの？」と、年上の女性からはとにかくよく褒められることも明かしました。投稿について、やみいさんにお話を聞きました。

■投稿者「親が泣くぞと言われます（笑）」

ーーファッションにはどのような思いが？

「とにかく自分の『スキ』をつめこんだファッションが好きです！ アイコニックな雰囲気といいますか、イメージだと教育番組に出てくるお姉さんみたいなファッション…みたいな。ポップな存在でいたいと思ってます♪」

ーー辛辣な言葉を掛けられることはよくある？

「ほぼ日常的にあります！ 自分は好きで着てるものですが、まあ突然出くわしたらびっくりするよなあ～と思っているので、いろんなご意見あるのは承知といいますか、特に気にしてないです！

ですがその中でも、私の方を見て、聞こえる声量でひどいことを言われることが多々ありますが、特におじさま方に多く…。よく『親が泣くぞ』と言われます。笑」

ーーひどい言葉に憤りを感じることは。

「私は私の好きを詰め込んだファッションをしているわけですが、このスタイルでいる上で『このファッションを理解して！』『受け入れて！』と言った気持ちは特にないので何か言われたところであまり憤りを感じることはないです。

ひどいこと言われたら『へえっ！？なんでそんなこと言うの～！？』って心の中でびっくりするくらいで。笑　皆様に好きな靴や好きなお洋服があるのと同様に、私は私のこのスタイルが好きなだけなんです。

ですがこんな奇抜な格好の人間が、いざ目の前や街中にバーン！と現れると…いろんなご意見も生まれるよなあ～と思っているので、特に何か言われてもさほど気にはならないです」

ーー嬉しい言葉をかけてくれるのは「おばさま」が多いとか。

「突然声をかけてもらったり、じ～っと見られた後にお話かけてもらったりと本当に様々です。以前トイレの列に並んでいる時におトイレ掃除の掃除員さんに『あなた素敵ね、元気もらった！』と声をかけていただいたりなんかもしました♪

マダムの方々に『まあ～！あなた本当輝いてるわよっ』と囲まれて褒められたこともあり…。『どこで買うの？』『孫もこういうの好きなのよ～』と話し込むこともあり、本当にすごく温かい気持ちになります」

ーー大きな反響となりました。

「私が高校生の頃、初めて『着たい服』に出会って、それを着てウキウキで外に出た時にすれ違った男性達にひどいことを言われてゲラゲラ笑われたことがありました。

誰にも迷惑かけてないのになんでこんなに馬鹿にされなきゃいけないんだと辛い悔しい思いをしました。そしてこの投稿を通しても、私が過去に味わった気持ちと同じ気持ちを味わって、辛く悲しい思いをして、自分が着たい服が着にくくなってしまう子達の声をたくさん聞きました。

そんな子達に『誰になんて言われようと自分の好きな格好をすることは本当にたのしいことなんだよ』ってことを今回の投稿を通して少しでも伝わっていたらいいなあ、と思っています」

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やみいさんの投稿には、「いつも自分が選ぶ側だと思ってる人いるよね」「きっと怖いんですよ自分にはない若さや未来を持ってる子が…」「おば様最高～！」と、100件近くのコメントがついています。

（まいどなニュース・門倉 早希）