「いつか必ず猫を飼いたい」飼うなら黒猫と譲渡会に参加、妹猫も迎え12年たっても「とにかく可愛い存在」に
■憧れの黒猫
ジジちゃん(12歳・オス)、さくらちゃん(12歳・メス)は、野良の子猫だった。保護団体に保護され里親を募集した。保護に関する詳しい経緯は、当時のボランティアが引退しているため分からない。
埼玉県に住むWさんは子供の頃から猫が好きだった。でも、実家では飼うことができず、「いつか必ず猫を飼いたい」と思っていた。結婚したのを機に猫を飼える環境になり、猫を探したという。
Wさんは、最寄駅の駅前で譲渡会が開催されていることを知り、何度か通ってみた。飼うなら黒猫にしようと決めていた。最初に出会った黒猫がジジちゃんで、当時体重は500g、まだ生後1ヶ月くらいだった。
「ジジはまだ何も分かっていないようで、ケージの中でキョトンとしていました。それから1週間後くらいに我が家にやってきたのですが、やはりキョトンとしていて、でも、怖がることはなく、すぐに馴染んでくれました」
■妹ができた!
遊び盛りのジジちゃん。1匹では寂しそうだったので、2匹目を迎えようかと考えていた時、同じ保護団体から「ジジちゃんのお友達にどうですか?」とさくらちゃんを紹介されたという。
さくらちゃんは最初から堂々としていて、家に来て最初にごはんを食べる時にジジちゃんを威嚇した。
「それでもすぐに仲良くなり、ジジはさくらが来て、とても嬉しそうでした。それまで人にべったりだったのですが、さくらが来てからはさくらべったりになりました。血の繋がりはないけど、本当の兄妹のようです」
■とにかく猫は可愛い!
2匹と暮らし始めて、Wさんは全て猫中心、猫優先の生活になった。大好きだった旅行にも行かなくなったそうだ。
もう12歳になり、ジジちゃんは少し赤ちゃん返りして、甘えん坊になった。さくらちゃんはさらに輪をかけたような甘えん坊で、やきもち焼き。「自分が一番じゃないと嫌!」という猫だ。
どんな性格であれ、Wさんにとって猫は「とにかく可愛い存在」なのだという。
(まいどなニュース特約・渡辺 陽)