鹿児島に新グルメスポットが誕生!県内の食をギュッとまとめた「かごっま屋台村」がオープン、多彩な18店舗

鹿児島の食を一度に味わえる新スポット「かごっまふるさと屋台村」が22日、JR鹿児島中央駅近くにオープンし、話題になっている。エリアを「北薩摩」「南薩摩・離島」「大隅」に分け、うなぎ、とんかつ、地鶏など25店から好みの料理を選び、食べ歩きできるのが特徴だ。

思わず目移りしてしまった。これでもか、と言わんばかりに鹿児島県産の農作物や海産物をふんだんに使った食材と、おいしそうなご当地料理の数々。レイアウトや内装も工夫され、ワクワク感が満載だ。地元客も「店内を見て回るのが楽しいし、その日の気分に合わせて料理を選べるのがいい」とうなずいた。

場所は空港連絡バス乗り場などがある鹿児島中央ターミナルビルの地下1階。JR鹿児島中央駅からは2分ほど、地下通路でつながっており、雨の日でも助かる。こちらに入居しているのは18店舗。さらに、近くの商業施設「Li-Ka(ライカ)1920」の1階で営業する飲食店7店を合わせ、計25店舗でスタートした。

聞けば屋台村は以前にもあり、このターミナルビルから北へ約200mのところで2012年4月に営業開始。20年12月まで地元の人や観光客に親しまれてきた。今回はリニューアルした形となり、屋台村の名称やコンセプトを踏襲している。友人と訪れていた鹿児島市の30代女性は「屋台村が復活したのは喜ばしい限りです。屋台と言うにはきれいすぎる気もしますが、清潔感があるのはありがたい。それに室内なので涼しくて快適」と歓迎の口ぶりだった。

新しくなった屋台村の特徴は何と言ってもフロアを「北薩摩」「南薩摩・離島」「大隅」の3つに分け、それぞれの自慢の食材や特産品をおいしく提供してるところだ。コロナ対策としてアクリル板を設置。席の間隔はゆったりめで、肩と肩がこすれ合うような屋台の良さがないのはちょっぴり残念だが、いまの時代を考えると致し方ないところだろう。

店頭には「川辺」「奄美」「三島村」「長島」などの地名が書かれた提灯が掲げられ、看板メニューなどが書かれたポップが賑やか。誘客と地元愛をくすぐるような仕掛けになっている。

すると、いきなり黒ずくめの戦隊風ヒーローを発見。こちらは薩摩剣士隼人と言われるローカルヒーローで、鹿児島で知らない人はいないとか。黒は薩摩藩を表し、丸に十文字の島津家の家紋。長さの違う角は薩摩、大隅半島で中心部に桜島と芸も細かい。

気分が高まったところで、いざ店内へ。まずは大隅半島最南端「佐田」の肉料理「ゴエモンホルモン」から攻めてみた。ここは「ホルモンの炭火焼き」が名物だそうで、せっかくなので牛ではなく豚のミックス(980円)をいただいた。程よく歯ごたえがあって、ジューシー。ゆず胡椒をつけると一段と美味しさが増した。

しかし、1カ所にとどまるのはもったいないので、すぐ隣にある「垂水」のがごっま酒場「八木男」へ移動。まずはこちらでは垂水を代表するカンパチの刺身をパクッといただいた。少しコリコリしていたのは新鮮さの証しだ。店長の八木尚俊さんによると、美湯豚を使ったとんかつランチがお勧めということで、翌日向かったのは言うまでもない。

ちなみに美湯豚とはミネラルウォーター「財宝」などに代表される水の豊富な垂水の天然温泉水で育てられた豚のこと。生産販売する大隅ミート産業によると動物性タンパク質を飼料として一切与えていないそうで「いい水で育っているので健康で元気。味は風味があって柔らかく、ほのかに甘い」とのことだった。

実際に運ばれてきたとんかつ定食(1500円)は200gあり、見るからにボリュームたっぷり。20代の女性は「分厚いのに口の中ですぐに溶けて食べやすい。またランチに来ます」と笑顔だった。

もちろん、最初に訪れた日の夜には「指宿・喜入」の海鮮・天ぷら「松山」も訪問。ハモ天や酢サバ炙りをいただき、地元の焼酎が進み、少々酔っ払ってしまったのはいうまでもない。

この屋台村のいいところは一度に鹿児島の幸が味わえるところ。何度でも通える地元客ならいざ知らず、食いしん坊の観光客にとっては、1店舗だけで完結するのはもったいない。鹿児島に来た際には2、3人で訪れて2軒、3軒とはしごするのをお勧めしたい。

◇ ◇

「かごっまふるさと屋台村」 営業は午前11時30分~午後11時30分(午後2~5時は一部店舗休み)。第1月曜は定休。それ以外にも店舗ごとに休業日を設けている。

(まいどなニュース特約・山本 智行)

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