消えゆく「カメラ」…「カメラを持っていても1年に1回も使わない」人が約4割
「昔は写真を撮影したら、フィルムの現像で何日も待たされたもんさ」「カメラはスマホで充分。むしろスマホの方が性能いいじゃん」ーー。
梅雨が明ければ本格的な行楽シーズンだ。記念撮影だけでなく海や山も写真におさめたい。
10年ほど前までは旅行には大小さまざまなカメラがつきものだったが、今年の夏は何で写真を撮るだろうか。
たしかにスマホのカメラ機能の進化はめざましい。画質もよく、動画も簡単に撮れる。専用カメラの重いボディとレンズは足腰に来る...。
実際、いま日本人はどのくらいカメラを使っているのだろうか。
株式会社ブロックと株式会社浜屋が共同運営している買取比較ちゃんねるが実施した「カメラに関する意識調査」から紹介する。調査対象は20歳以上の男女2409人だ。まずはこのデータから。
■あなたはカメラを持っていますか?
持っている 41.8%
持っていない 58.2%
ーー感づいてはいたが、これほどとは。
もはやカメラを持っている人のほうが少数派なのだ。
世に出ているカメラの数からも見てみよう。
一般社団法人カメラ映像機器工業会(CIPA)のデータによると、デジタルカメラの出荷台数は、ピークであった2010年には1億2千万台。しかし2020年には890万台まで落ち込んでいる。数だけ見れば、10年間で14分の1まで減ってしまった。
カメラ付きスマートフォンの代名詞である「iPhone」が日本に初上陸したのが、2008年。まさに、ゲームチェンジ。
しかも、買取比較ちゃんねるの調査で、かつてカメラを買った人の”使い方”も明らかになった。
■あなたはカメラを1年間にどれぐらい使いますか?
1年に1回もカメラを使わない 37.0%
半年に1回 12.7%
3ヶ月に1回 11.8%
1ヶ月に1回 11.5%
1年に1回 8.8%
1週間に1回 5.4%
2週間に1回 4.3%
圧倒的多数派は「1年に1回もカメラを使わない」。なんと37%もいる。「1年に1回」「半年に1回」使う人まで含めると、実に58.5%を占める。
あなたの家にも、長らく使っていないカメラがあるかもしれない。そのカメラは、どんなシーンを切り取ってきたのだろうか。
絶景・電車・旅。日常使いはスマホで充分でも、専用カメラの価値や良さはある。
カメラを1年に1回も使わない人のほうが多い時代だからこそ、初めて買ったカメラで撮った風景や忘れられない名器を語ってみてはいかがだろうか。
◇ ◇
【この調査について】
▽調査期間
2022年5月30日~2022年5月31日
▽調査機関
調査実施会社:株式会社ブロック
▽調査対象
20代~60代以上の男女
▽有効回答数
n=2409
▽調査方法(集計方法、算出方法)
インターネットによる任意回答
(まいどなニュース/BROCKメディア)