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「屋根の瓦が剥がれています…上がっていいですか?」不安を煽る手口がSNSで話題、対処法を建築のプロに聞いた

詐欺被害を未然に防いだトイレのサレ子さん(@sarekochan)の投稿に、ツイッターで6万いいねがつくほど反響がありました。

「たった今来た詐欺訪問『いつもお世話になっております。◯です。挨拶回りできました。玄関先までお願いします』と聞き覚えのない会社名だが仕方なく出ると『先日近くの住宅工事中にお宅の屋根が見えて瓦が剥がれてるところがあったので来ました。詳しくみたいので屋根に上がっていいですか』と」

トイレのサレ子さんが「うちは父が建築関係なんで大丈夫です。どこが剥がれてるんですか?伝えておきます」とスマートに切り返すと、業者を騙る人物は足早に去っていったそうです。不安な気持ちにつけ込む悪質な詐欺です。どう対処すればよいかなど、詳しいことを建築のプロである一級建築士のH a r u k iさん(@its_spring610)に伺いました。

ーーやはり地震など災害後に増えるんですか。

「地震には関係なく、ここ数年ずっと流行っています」

ーー改めてこの手口の概要を教えてください。

「『近所で工事をしている者です。お宅の屋根を見たら割れていたので来ました』『このままでは強い風で飛ばされて近所に迷惑がかかります』『このままでは雨漏りします』というような謳い文句がありますが、共通しているのは、『近くで工事をしていて、親切心で来たんですよ』とアピールしてくることかなと思います。

屋根に上げてしまうと、わざと屋根を割ったり、板金を曲げたり。それを写真に撮って家主に見せ、直しますと持っていくのが趣旨でしょう。『屋根に上がって見てあげる』はタダでやる業者が多いですが、中には◯万円で登って直してきてあげる、とその場でお金を要求する業者もいるようです」

ーー不安を煽るかつ親切を装うとは、悪質です。

「私の勤務している関東の地域ではこういった業者が多く、お客様は警戒してくださっているようで被害は滅多に起こりませんが、それでもやはり高齢の方で板金が折れているなんて言われてしまうと不安で判断が鈍り、業者を屋根に上げて板金を折られてしまったという方は去年実際におられました」

ーーお年寄りなら特に言いくるめられてしまうかもしれませんね。来たらどう対処すればよいですか。

「『うちは◯◯(ハウスメーカーの名前)でいつもやっていただいてますので』『親戚が屋根屋なので今度点検してもらいますよ』と嘘でもいいので、信頼している業者が他にいることを伝え、まずは諦めて帰ってもらうことでしょう。

リフォームしたてのピカピカ屋根であろうと、業者が来たこともあります。実際、『業者に言われたので不安になって』と念のための点検依頼をよくいただきますが、今のところ業者の言っていた通り屋根が割れたり板金が折れているお家はありませんので、まずは安心して対応していただきたいです。実際に上げてしまい、割れた屋根などの写真を見せられた場合、信頼できる業者さんにもう一度見てもらうといいと思います」

ーーほかにも同様の詐欺はありますか?

「ひと昔は悪質なシロアリ業者による詐欺もありましたが、ここ数年は屋根ばかりですね。普段は見えないところというのが、不安を煽るポイントでしょう。素人には分からない部分を指摘して不安を煽り、騙すのが手口です。まずは落ち着いて、対応をお願いいたします」

   ◇   ◇

実際に訪問されたトイレのサレ子さんに当時の話を伺ったところ、「私の家に訪問してきたのは普通の作業着を着た若い2人組の男でした。このコロナ禍にマスクもなしで訪問してきたので違和感がありました。あと屋根に登ると言うのに梯子も乗っていない普通の乗用車でした。ツイートのリプ欄や引用リツイートで私以外にも同じ様な詐欺に沢山の方が訪問されている様で、その姿は多種多様なようです」

「以前TVでこの様な詐欺が横行していると注意喚起していたので、警戒しました。あと身内が本当に建築関係者なので、この様な人が来たらだいたいこのように答えております」とのこと。H a r u k iさんが教えてくれた対処法を既に完璧に実施されてました。

同じく訪問販売の詐欺なら「点検商法」も。床下、配管などの点検を口実に家に上がって、「腐食してますね」「地震が来た時に危ないですよ」などと、高額あるいは必要のない工事を勧めてくるというものです。不安になると思いますが、契約などをする前に一旦踏みとどまり、家族や信頼できる業者に相談を。

(まいどなニュース・門倉 早希)

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