オオタニサンのバットが3Dアートに 目玉は大谷翔平直筆サイン入り170万円バット、大阪でアート展

 「3Dアート」の第一人者として、ニューヨークを拠点に活躍しているチャールズ・ファジーノさんの作品展(ハイスピリッツ&ユウ主催)が19日から大阪「あべのHoop」で開催される。25日まで。目玉となるのは昨年メジャーリーグのMVPに輝いた”二刀流”大谷翔平選手直筆サイン入りハンドペイントのバット。展示販売も実施しており、価格は170万円だ。これを機会にぜひ、1本いかが?

 3Dアートとは原画を描いた後、シルクスクリーン版画で複製し、切り抜いたピースを二重三重にシリコンを使って重ねる立体的なアートだ。その第一人者として知られるファジーノさんは1955年、ニューヨーク生まれ。子供のころに魅了された「飛び出す絵本」をヒントに3Dアートという独特の技法を確立し、ポップアーティストとして長年に渡って世界で活躍している。

 何しろ、1999年からは米オリンピック委員会の公式アーティストを務め、シドニーから先の東京まで夏冬11大会連続でオリンピックの公式ポップアート作品を手掛けているほどだ。

 モチーフはバラエティーに富んでおり、ユニークで色鮮やかな作品ばかり。代表的なのはニューヨークをはじめ、パリ、ベニス、モスクワ、東京、ソウルといった世界的な都市の特徴的な風景、風物をギュッとまとめたもので、例えばタイトル「Konnichiwa トーキョー」では富士山に東京タワーとスカイツリー、浅草寺やゴジラ、力士らが独特の世界観でにぎやかに描かれている。

 またユニバーサル、ワーナーブラザーズ、20世紀フォックスといった映画のキャラクターを描いた作品も大人気。さらに、MLBのオールスターゲーム、NFLのスーパーボウルなどのタイアップ作品も数多く残している。ちなみにロック歌手「ミック・ジャガー」(109cm×109cm)を描いたものもあり、価格は440万円だとか。

 そんな中、今回、あべのHoopで開催される3Dアート作品展の超目玉となるのが二刀流としてメジャーリーグを席巻し、MVPに輝いた大谷翔平選手直筆サイン入りのハンドペイントバットだ。年明けの東京会場に続き、大阪会場では初めての展示となる。

 もちろん、これはMLBとコラボしたもので、ファジーノさんがバットに絵を描き、ピースごとに貼り付けて立体的になるように施した上、あのクリスタルの有名ブランド「スワロフスキー」のラインストーンで鮮やかさを加えた代物。当然のことながらファジーノさんの直筆サインも入っており、夢のような組み合わせと言っていい。お値段なんと170万円というのも納得だ。

 これ以外にも大谷選手のサインボールが39万円、”レジェンド”イチロー選手のそれが30万円。また、今回の展示は見送られたものの、イチロー選手が現役時に使っていたミズノ社製のサイン入りバットが130万円(いずれもプラス消費税)となっている。

 ちなみに、ファジーノ作品のコレクターとしてはクリントン元大統領夫妻、ポール・マッカートニー、デレク・ジーター、松井秀喜らそうそうたる面々ばかり。今回の作品展を主催するのは30年近くに渡り、ファジーノ作品の日本総代理店を務めている「ハイスピリッツ&ユウ」で、その代表者は「大谷さんのバットが展示されるのは大阪では初めて。ボールについては昨年アップしましたが、大谷バットに関しては価格は最初から変わっていません。バットを購入する場合は入荷待ちですが、商品そのもの(本物)は展示します。Hoop終了後も各地で展示しますので今回展示しているバット現品は販売しません。その他にも多くの作品をそろえていますので、この機会にぜひ、ご来場してファジーノの作品に触れてみてください」と呼び掛けている。

◇チャールズ・ファジーノ「3Dアート」作品展示販売会

 会期は、1月19日(水)~1月25日(火)※最終日は午後5時閉場

 会場は、あべのHoop 3階 特設会場(大阪市阿倍野区阿倍野筋1-2-30)

(入場無料)

(まいどなニュース特約・山本 智行)

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