プレゼント相談を女友達にしてほしくない…。そんな、彼氏からのプレゼントをめぐる女性の偽らざる本音がSNS上で大きな注目を集めている。

「女友達に彼女のプレゼント相談する人って同じ性別で同じ年代だったら同じ物欲しがると思ってるのか？　他の女に教えられて買ったDiorの香水より、ここのやつ美味しいって言ってたなって思い出して買ってきてくれたプリンの方が百倍嬉しいんだが」と、思いを吐露するのは恋愛系インフルエンサーの「かのじょちゃん」さん（@oirashikakatan）。

たしかに自分が欲しいものでも、自分のために考えてくれたものでもなく、女友達の影が見えるようなプレゼントを喜ぶ女性は少ないだろう。かのじょちゃんさんの投稿に対し、SNSユーザー達からは

「めちゃくちゃ分かる。彼女のために一生懸命考えてくれるのは嬉しいけれど、そこに他の女の意見が入ってると思うと喜び半減どころかマイナスになる」

「開けて喜んだ瞬間“これ、女友達に相談して選んだんだよね”と言われた時の絶望感ですよね　それって結局女友達の欲しいものじゃん…って感じだし、彼女を観察するとかネットで調べるとか他に方法はいくらでもあるのに…」

「想像力！が足りない。よな。逆の立場(彼女が男友達にこのオトコのプレゼント選んでもらう)ならこのオトコはどー感じるのか聞いてみたい…」

など数々の共感のコメントが寄せられている。

かのじょちゃんさんにお話をうかがってみた。

中将タカノリ（以下「中将」）：今回のご投稿のきっかけをお聞かせください。かのじょちゃんさんご自身にも同様のご体験があればお聞かせいただけないでしょうか？

かのじょちゃん：今回のテーマは、友人の体験談を聞いて違和感を覚えたため、投稿したものです。友人はモノトーンのシンプルな服装を好んでいました。ボーイッシュでありつつも、ボディラインを少し出したりアクセサリーを付けることによって女性らしさを出すようなスタイルです。しかし、友人の誕生日にその彼氏にあたる男性がプレゼントしたものは、薄ピンク色の可愛らしいショルダーバッグでした。写真を見せてもらったのですが、フェミニンなテイストで有名なブランドのものです。

友人は、もちろんプレゼントを贈ってくれたことに感謝をしつつも、普段の自分の趣向とは真反対のチョイスに困惑を隠しきれなかったそうです。そんな友人に対し、その男性は「あんまり分かんなかったから、実は女友達に選んでもらったんだ…」と言ったようで…。友人は、「そのプレゼント自体というより、他の女性がプロセスに入っていたことにショックを受けた。自分だけで考えて選んで欲しかった」と言っていました。

その子だけでなく他の友達からも似たような話を聞いたことがありますし、私自身も男性の知り合いに彼女のプレゼント何あげたらいいかなと聞かれたことがあります。世の中の女性向けに売られているファッションアイテムや化粧品などは男性よりもかなり種類が多いですし、女性に頼りたくなる気持ちもわかります。

しかし、女性の趣味はそれだけ多様であり、女友達が勧めたものはあくまで「女友達が好きなもの」「女友達がいいと思うもの」だと思うんです。私自身、たとえ普段買えないような高価で万人ウケするもので、自分も気に入るようなものをもらったとしても、女友達に勧められたものと知ったら手放しでは喜べないと感じました。それで、女友達に相談してきたDiorの香水と、安くても彼氏が自分のために買ってきてくれたプリンを比較させていただきました。

中将：ご投稿に対し、共感のコメントが多数寄せられました。これまでのSNSの反響へのご感想をお聞かせください。

かのじょちゃん：まずはこれほどたくさんの方に共感していただいたことに、驚きました。「いやDiorの香水の方がいいわ！」って意見ももっとあるのかと思っていましたが、女性側の意見としては少なかったです。それだけみんな「物自体」ではなく、「自分を喜ばせるために恋人が考えてくれたという事実」に価値を感じているのだなと分かりましたし、実際に他の女性に相談してしまっている男性はかなり多いのかなと思いました。それよりは、「直接聞いてくれた方がいい」「共通の友人を通して探ってくれる方がいい」「男性の得意な分野のものをくれた方がいい」といった声が多数ありましたので、参考にしていただけたら幸いです。

男性からも、「勉強になります」「なるほど、自分も気をつけよ」といったリプを頂けたので、良かったです。少しでも、プレゼントを通して恋人への愛情を伝えられる方、恋人の愛情を受け取れる方が増えるといいなと思っています。

ただ、「彼女のプレゼントを女友達に相談する人」と性別を限定した書き方をしてしまったので、「女も男友達に相談するなよ」といった意見もいくつか見られましたが、それに関してはその通りで、男女関係なく異性の友達と恋人は全くの別人であり、趣味も違うし喜ぶものも当然違うという認識を持つべきだと思いました。

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今回の件に限らず、ふだんから“彼女側の目線”からカップルの恋愛についての思いを発信しているかのじょちゃんさん。

こうした活動をする理由について聞いたところ「もちろん恋愛に正解はありませんし、最良の選択なんて分からないと思います。ただ、私の発信に共感することで自分を認められたり、もっとこうしたらいいのかもしれないと考えられたり、そういった方々がもっとたくさん増えたらいいなと考えております。元々、私は恋愛に関して深く考えやすいタイプで、苦しい思いをすることも多くありました。これまでの経験で脱却することができた部分とまだまだな部分があるので、みんなと一緒に成長していきたいです」と語ってくれた。男女を問わず、恋愛に悩みのある方はぜひかのじょちゃんさんの発信を参考にしていただきたい。

（まいどなニュース特約・中将 タカノリ）