保護猫を飼おうと探して1年 やっと巡り合えた運命の猫は気位の高いツンデレちゃんだった!?

■1年かけて見つけた猫

福ちゃん(7歳・メス)は、2014年5月頃、相模原市内の繁華街で生まれ、親子で野良生活を送っているところを同年10月ボランティアさんに保護された。その後、里親募集サイト「ネコジルシ」に掲載されているところを神奈川県に住む荻野さんが見つけ、家族として迎えた。荻野さんは幼い頃、猫と暮らしていたこともあって、実家を出たらまた猫を飼いたいと思っていた。この世の生き物の中で一番可愛いのが猫だと思っているという。

「福ちゃんをサイトで見つけた時は、保護猫を我が家に迎えようと決めてから1年もの歳月が流れていました。その間、私は保護猫カフェや譲渡会に参加し、いろいろ猫を見てきましたが、どの猫もその子なりに可愛くて、我が家に迎える『1匹』を選ぶことができずにいました。福ちゃんの写真にビビッときたことは、私にとって奇跡でした」

■簡単には心を許さない

保護したボランティアが連れてきてくれた福ちゃんは、「私はやたらめたら人に心を許さないわよ」という気位の高い印象の子だった。

ゲージに入れるとマカロンのクッションに入り、固まっていた。1週間くらいは夜鳴きをした。その後、少しずつ距離を近づけていこうと、猫じゃらしで遊んだり、美味しいおやつをあげたりしたが、元野良猫なので触ることはできず、それから1年くらいしてやっとなでることができた。いまだ抱っこはできないという。

■命の大切さを知ってほしい

福ちゃんの名前は、「福島県」の福だ。荻野さんは福ちゃんに出会う前、湘南の保護猫カフェによく通っていたが、そこの猫たちはみんな原発事故の影響で人が住めなくなったところで保護された子たちだった。どの子を我が家へ迎えいれても、名前は「福」にしようと決めていた。

福ちゃんはツンデレ女子、おやつの時は誰よりも早く定位置へ行く。

猫の想定外の動きに家族みんなで笑うことが多い。とにかく、癒やしの提供者となっていて、いつも視界にいてほしい存在だという。荻野さんは「子どもたちも生き物の大切さ、命の大切さを一緒に感じて成長してもらいたい」と思っている。

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

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