あっ、ビルから落ちちゃう!? 話題の新宿東口「3D三毛猫」のリアルな寝落ちに釘付け!制作の裏側を聞いた

7月から新宿駅前のビルの上に現れた巨大な三毛猫。連日、テレビやネットニュースなどに取り上げられ話題になり、スマートフォンを構えるなど通行人の視線を釘付けにしています。仕事でたまたま通り掛かったという、ドール服デザイナーでスタイリストの「Rico*」(@Rico_vl)さんも思わず三毛猫をスマホで動画撮影。その様子があまりにもかわいくて、ツイートしたそうです。

「新宿駅東口のネコチャン、夕方だからか寝てたんだけど途中でビクッてなって起きちゃったのかわいすぎるな……」

Twitterに投稿した動画は、7月6日17時ごろとのこと。気持ち良さそうに眠っていた三毛猫が落ちそうになったところで目を覚ますという、何ともリアルな寝落ちの瞬間です。再生回数は310万回を超え、7万超のリツイートと27万超のいいねが付きました。

■大型街頭ビジョンのプレ放映にあわせて登場

Rico*さんによると、撮影時、スマートフォンを構えている人のほか、寝落ちした三毛猫に気付いて、交差点を渡っていた人も立ち止まったり振り返ったりして興味深そうに眺めていたといいます。

そんな多くの人を驚かせた巨大三毛猫の正体は、154.7平方メートルの巨大な4Kスクリーンに映し出された3D映像。新宿駅前に新しく設置された大型街頭ビジョン「クロス新宿ビジョン」のプレ放映スタートにあたり、3D巨大三毛猫の映像を登場させたとのこと。日が沈むとあくびをして眠そうな表情を浮かべたり、頭を出して下をのぞいたりするなど迫力あるリアルな映像が注目を集めているようです。

その正体を知ったRico*さんは、実はブリティッシュショートヘアの猫ちゃんを飼っている大の猫好きだとか。「3D映像の猫ちゃんもリアルでかわいくて、癒やされました。こんなにも巨大な猫ちゃんは他で見たことがないので、映像の猫ちゃんを作ってくださった皆さんに感謝しかないです!」と感激しました

■ビルのマスコットキャラに「三毛猫」採用

さて、巨大三毛猫の映像はどういう目的で作られたのでしょうか? 大型街頭ビジョン「クロス新宿ビジョン」の運営会社「株式会社ユニカ」(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:磯崎元彦)にお話を伺いました。

--3D巨大三毛猫の映像を登場させた目的は何でしょう?

「こちらの大型街頭ビジョンを設置した『クロス新宿ビル』の建物が最近完成しました。それに合わせて、コロナ禍でも皆さんが明るくなるようなマスコットキャラクターを作りたい、と思い立ったのがきっかけです。他の動物のアイデアもありましたが、渋谷のハチ公、池袋のいけふくろう以上に愛されるのは何だろうと。そこで、老若男女問わず人気のコンテンツである『猫だ!』と、決まりました」

--3D映像を制作するにあたって意識されたことは。

「映画やCMなど多く作成されている老舗の日本の映像制作会社『オムニバス・ジャパン』さまにご協力を得ました。最近、海外では大型街頭ビジョンを利用した3D映像の事例があり話題になっているのですが、3Dを街頭ビジョンで表現するには、L字に曲がった形状の画面とその画面をどの方向から見るか、が重要となります。

『クロス新宿ビジョン』は、人の目の錯覚を利用して、新宿東口駅前広場から見たときにちょうど立体的に見えるように映像をゆがませるなど、計算して作っています。ビジョン建築当初から、3D映像に最適、というのは意識しており、今後さまざまなクライアントさまに、いろいろな3D映像を放映いただきたく、そのサンプルになればと考えています」

--12日からの本格稼働とのことですが、巨大三毛猫はどのように登場しますか?

「12日以降も放映については、9日から11日までの放映(7時~18時は1時間に19回ほど、19時~20時は12回ほど)と同程度の回数で放映予定となります。今後の展開としては、これからもこのビルの看板猫として頑張っていただきます。現在、新しいバージョンの映像も制作中ですので、近日公開予定です。ぜひお楽しみください」

   ◇   ◇

実は巨大三毛猫、独特な「にゃーにゃー」語で通行人に話し掛けることもあるとか。お近くに来た際には、新宿駅東口広場からくれぐれも“密”にならないようご覧くださいね。

(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)

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