猫と一緒に働ける!管理にゃんが常駐するシェアオフィスが大阪に誕生 猫好きオーナーを直撃

2匹の猫が管理人ならぬ“管理にゃん”を務める複合型シェアオフィスが9月、大阪に誕生する。仕事に行き詰まって猫にかまってもらいたいときや、忙しくて猫の手を借りたいときも、ここなら大丈夫!オープンに向け、管理にゃんの厳しい研修を受けているという2匹に会いに行った。

JR東西線の大阪城北詰から徒歩3分、大阪メトロ谷町線の天満橋駅からは徒歩8分ほど。そのオフィスが入居する6階建てビルは、川にほど近い緑豊かな場所にある。複合型シェアオフィス「網島サンク」は、ビルの3階部分を全面改装して準備中。大きく2部屋あり、ひとつが最大7人ほどが使える管理にゃん常駐のシェアオフィス(共有区画)、もう片方は仕切りを設けて複数の個室オフィスにするという。なんとオフィス区画の方は、ペット持ち込みが可能だ。

管理にゃん修業中の2匹は、好奇心旺盛で人懐こい大ちゃんと、少し臆病で慎重な性格の福ちゃん。保護猫が2021年2月に産んだ兄弟で、ビルのオーナーである内野美代さんが知人から譲り受けたそうだ。現在は内野さんの自宅(ビル5階)で仲良く暮らしている。

大ちゃんは知らない人(私)が現れても全く動じず、大好きな猫じゃらしで遊んでご機嫌。最初は警戒心をむき出しにしてすぐ奥に引っ込もうとしていた福ちゃんも、そのうち少しずつ慣れて遊びに寄ってくるように。網島サンクでは、この2匹と心ゆくまで一緒に過ごすことができるのだ。

9月以降、2匹は共有区画で住み込み管理にゃんになる予定なので、基本的に24時間いつでもいる状態。食事やトイレなどの世話は、“飼い主”として内野さんが担当する。内野さんは「猫好き、動物好きの人たちが集まる素敵な空間になれば」と期待している。

またオフィス区画内では、犬や猫などのペットを放し飼いにできる(ただし共有区画は猫専有スペースなので他のペットは入れない)。「ビルの近くを流れる川沿いは、犬の散歩にも最適です」と内野さん。「動物のいる空間で働く」をコンセプトに掲げ、ゆくゆくはいろんなペットと人が伸び伸び過ごせる“動物ビル”のようにしていくのが夢なのだそうだ。

担当する不動産会社「人と不動産」代表取締役の小上馬(こじょうま)大作さんは「これほどオーナーの好みや個性が前面に打ち出された物件は珍しい。シェアオフィスはやや供給過多になりつつあるが、猫好きを筆頭にかなり需要があるのでは」と見ている。「まあ正直、仕事ははかどらないと思いますけどね…(笑)」

夕涼みしたり、BBQを楽しんだりできる屋上も出入り自由。シェアオフィスは管理費込みで月額1万5千円、オフィス区画は「人と不動産」に問い合わせを。

(まいどなニュース・黒川 裕生)

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