大学スポーツ新聞の取材ってどんな感じ?「キンスポ」編集部員が迫った阪神ドラ1佐藤の素顔

 今年のプロ野球ドラフト会議で4球団競合の末、阪神にドラフト1位指名された近大・佐藤輝明内野手(21)は魅力あふれる長距離砲だ。間近で接してきた近大スポーツ編集部「キンスポ」の部員がリモート対談し、まいどなニュースに寄稿してくれた。その知られざる一面とは…。

■4年間の大学生活

栃崎「まずは佐藤選手の大学での気になる1日はどんな感じなのでしょうか?」

喜多「取材によると、午前8時半から12時半まで練習があり、その後、学校に行くみたいです」

角田「授業は曜日によってバラバラなので、4限からの場合は14時過ぎの電車に乗って学校に行くと話していました。授業が終わって、まっすぐ寮に帰るか、時々外で晩ご飯を食べて帰るそうですよ」

泉谷「寮から学校まで1時間ほどかかるので、授業に行きたくないなと思うときでも、野球部の仲間がいたから一緒に通い、また授業にも参加できたと話していました」

安楽「オフの日は、あまり外出しないそうですが、寮でご飯がでないみたいなので、寮からも近い、生駒駅の近鉄百貨店に行くこともあるそうです。野球部の中では、同部屋の美濃晃成選手(経営4)と仲が良く、たまにご飯に行くみたいですよ」

■佐藤選手の性格は

栃崎「では、佐藤選手の性格やプライベートについては、どうでしょう?」

安楽「私は、物怖じしないイメージがありますね。ドラフト会議直前(会場入り直前)にビデオカメラを向けた際にも『これ配信してるんですか?』と学生の私たちに声をかけてくれて、緊張をにじませない感じがしました」

喜多「確かに。試合中も喜怒哀楽が少ないよな」

泉谷「そうですね、大学生だけど、取材の対応が丁寧で、話し方もとても落ち着いている。いつもクールで大人だなと僕も感じます」

栃崎「田中監督はマイペースなところが今後心配だ、とドラフト会議の取材でおっしゃっていました。しかし、選手の皆さんに、佐藤選手の人柄をアンケートで尋ねたところ、温厚で、誰に対しても優しいという声を多く見かけ、野球部の中でも人気なんだなと感じましたね」

角田「朝が弱いみたいで、主将の谷本甲仁選手(経営4)が起こしに行くこともあるみたい(笑)」

喜多「それは意外な一面やな(笑)」

■先輩のオリックス村西選手との仲

栃崎「昨年ドラフト3位で指名され、現オリックスの村西良太選手(令和元年度卒)との関係性について、何か印象的なエピソードは?」

泉谷「佐藤選手は村西選手と1学年しか離れていないので、仲が良いみたいです」

角田「村西選手がプロへ行くときに、大学の寮で佐藤選手が使っている寝具、オーダーメイドのマットレスを見て『そのマットレスいいなー、俺も買おう』と言って真似したというエピソードを聞きました」

安楽「先輩だけど、友達みたいな関係ですね。佐藤選手も、村西選手が活躍してくれるといい刺激になると話していました」

喜多「いつか2人が対戦する日が楽しみやな」

泉谷「そうですね!」

■佐藤選手を取材した印象

栃崎「続いて、皆さんが取材で佐藤選手と接して感じたことは?」

安楽「自分の世界を持っていて、取材の受け答えもしっかりしているし、大学生だけど、そんな面で既にプロだなと感じます」

角田「そのおかげで、私たちも緊張せずに取材ができるよね」

安楽「うん、うん」

栃崎「今年のドラフト会議の取材に、皆さん参加したみたいですが、どうでした?」

喜多 「今年の取材、新型コロナウィルスの影響で学生は、キンスポ部員しか入れなかったから、特別だったな」

泉谷「はい、僕は安楽さんと、ドラフト直前の密着取材に参加しました。指名前の佐藤選手とお話ができ、近大生で僕たちだけがこの同じ空間に居ることが本当に光栄で、感動しましたね」

安楽「そうだね」

喜多「ドラフト当日、僕は、正面から写真を撮っていたからずっと表情に注目してたんやけど、会場入りしてから会見が終わるまで、表情を全く崩さなかったから、嬉しさなどは表に出さないタイプなのかなと思ってた。でも、テレビの取材や写真撮影で笑顔になっているのを見て、やっぱりプロになれてホッとしたんだなって…そんな姿が印象的で素敵だった」

角田「直前の密着取材では疲れているのに、快く取材を受け入れてくださってね」

安楽「休憩中は、お腹が空いたと話しかけてくれ『今、何が食べたいですか?』と尋ねると、焼き肉が食べたいって」

角田「その時は、特にタンが食べたいって話してましたよね」

安楽「そうでしたね」

泉谷「ちなみに、佐藤選手はカレーを食べることがルーティンみたいですよ」

栃崎「そうなんだ。佐藤選手は、イチロー選手に憧れているらしいから、イチロー選手のルーティンワークを真似してるのかな」

安楽「偉大な選手になる予感がするね」

喜多「そんな密着取材とか、裏側まで取材ができるのが、キンスポの魅力の一つでもあるな」

栃崎「さて、来シーズンから阪神タイガースでプレーされますが、本当に楽しみですね!」

喜多「関西の球団で、いつでも応援に行けるから、みんなでユニホーム着て応援に行こう~!」

泉谷「佐藤選手、頑張れ~!!」

【進行】栃崎真央(2年)

【協力】喜多紀貴(3年)角田いずみ(3年)泉谷優衣人(2年)安楽歩野子(2年)

▼近畿大学体育会近大スポーツ編集部(通称・キンスポ) 平成17年4月7日に創刊した近畿大学体育会を取り扱うスポーツ紙で、年4回の本紙の発行を軸に、試合速報の発信や号外の発行など、広報活動を行っている。部員は男性15人、女性13人の計28人で活動しており、編集長は現在、小寺香名(経営4)が務めている。今年度はコロナ禍において、新入生の歓迎が困難であったが、キンスポでは7人の1年生が入部し、試合へ足を運び、取材を経験、または新聞の作成や企画考案などで既に活躍している。

 今回この記事に登場した5人の部員も所属する硬式野球部担当は、リーグ戦などの取材はもちろん、ドラフト会議、その後に行われる指名挨拶や仮契約、さらには入団会見などの会見取材にも参加。多くのメディアの記者と同様、選手に密着し、最近ではSNSを中心に、近畿大学体育会のファンに向けて情報を発信している。

(まいどなニュース特約・山本 智行)

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