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筋肉体操で注目!スウェーデン出身の庭師・村雨辰剛がユーチューブ開設…本気で語る昭和家屋「濡れ縁」の魅力

 NHK「みんなで筋肉体操」などのテレビ番組出演で話題を呼んだスウェーデン出身の庭師・村雨辰剛(むらさめ・たつまさ)が11月から公式ユーチューブ・チャンネル「村雨辰剛の和暮らし」を開設し、「昭和スタイルの長屋」と形容する築59年の家屋と荒れた庭を一から造り直す企画に乗り出した。「大好きな『和』が中心となった生活、日本庭園の素晴らしさを配信できたら」という村雨に思いを聞いた。

 スウェーデンで生まれ育った32歳。高校卒業後に来日し、語学講師を経て、23歳から造園業者の元で庭師の修行を積んだ。26歳で日本国籍を取得。庭師を本業とする傍ら、NHK「みんなで筋肉体操」や2018年の「紅白歌合戦」、 TBS系「世界ふしぎ発見」、テレビ朝日系「徹子の部屋」などの番組やCМにも出演してきた。

 今月1日公開の初回では、村雨が平屋の家と緑の草がうっそうと茂った庭に立ち、「1961年築でほぼ60年という昭和の長屋で、和の生活を皆さんと送っていきたい」「庭も荒れ放題です。僕が作り変えて、お庭のビフォア・アフターを皆さんにお見せしたい」と抱負を語った。

 その中で、村雨が「個人的にこれはいいな」と思っている対象が「濡れ縁」だった。濡れ縁とは「家の外壁から張り出した外側の床」を指す。室内にある縁側とは違って、庭と一緒に楽しめる場所となる。村雨は「夏はバーべキューしたり、スイカを食べたり、流しそうめんもやったりして、楽しみたい」と、現在の日本では遠い存在になりつつある「濡れ縁」の活用を予告した。

 改めて、村雨は当サイトの取材に対して「火鉢で焼き物をしたり、月見をし、ものすごく風情を感じました」と濡れ縁の魅力を語り、「傷んで壊れているので(濡れ縁を)直したい」と抱負。さらに「ヨーロッパでは『ポーチ』に近いかなと。スウェーデンではデッキやベランダを活用し、似たような使い方をします」と説明した。

 また、村雨は「僕の造園のモデル庭園のようにしたい。メインの一つとして自分のモデル庭園としてお客様が参考にご覧いただけるよう、もう一つは、日本庭園の良さをメディアやSNSで伝えて行くための空間にしたい」と庭に対する思いも口にした。

 庭師という仕事の魅力とは。村雨は「日本の伝統美にプロフェッショナルとして関わりたかった。他にはない、日本特有の仕事」と指摘。さらに「徒弟制度は日本だけでのものではないが、親方、兄弟子など上下関係を超えた家族のように思えた。実際、現場で親方に連れ添って勉強するというのは、庭師のような美的感覚やセンスを養う上で欠かせないものだと思う。その点では残って欲しい制度です」という。

 日本のことわざに「出る杭は打たれる」という言葉がある。欧米の価値観ではネガティブな意味を含んだ言葉と捉えられるが、村雨は世界における日本という存在自体が既に「出る杭」的な個性であると肯定。「日本独特の個性という意味で、国際社会の中で出る杭であっても良いと感じた。国際社会の中では強み。日本の個性をもっと貫いた方が良いと感じる」と付け加えた。

 メディア露出は今後も続く。村雨は「メディアを通じて庭師の仕事を伝えていく上で、自分がより良い庭師として成長することにもつながる。日本の庭の文化の良さを伝えることは自分にとってもやりがいです。メディア活動を通じて日本庭園のことを知ってもらえることがうれしい」。ユーチューブは1週間ごとに更新され、家屋や庭と向き合う村雨の思いや行動が毎週、動画を通して浮き彫りになっていく。

今後に向け、村雨は「日本人の庭師として、これからも初心を忘れずに勉強し、僕が魅了された日本をもっともっと追求して、より良き日本人としての精神を養っていきたい」と意欲的だ。

(まいどなニュース/デイリースポーツ・北村 泰介)

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