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世界に広がる「オンライン運動会」 コロナ時代の閉塞感を打破するコミュニケーション

 新型コロナウイルスの影響で、社会の様相は大きく変わった。人の集まる行事は自粛、職場も学校もオンライン。東京五輪へ向け国際交流の機運も高まっていたが、今は国外への往来もできない。

 そんな閉塞(へいそく)感を、新たな発想で打破しようと模索する会社が「運動会屋」(本社・東京都)だ。10年以上にわたり企業・団体の運動会をプロデュースしてきた同社が、この数カ月で実績を重ねているのが「オンライン運動会」。会議アプリ「ZOOM」を介し、離れた場所にいる仲間と一緒に競技ができるというのだ。

 種目は「制限時間内に靴下を何枚はけるか」「リレー形式で筋トレを行い、制限時間で全員完了を目指す」など、狭い場所でできるものをスタッフが知恵を出し合い考えた。同社の米司隆明代表取締役(40)は「競技の性質上、体力や瞬発力だけの勝負ではない面白さもあり、意外と盛り上がる」と話す。

 そもそも同社は、米司代表が「スポーツを通じて人間関係を強く円滑にしたい」と、2007年にNPO法人としてスタート。全員で同じ目標に向け協力するという運動会の特性が、組織の結束力を高めると好評を得た。15年からは海外展開も行い、タイやルワンダなど7カ国で運動会を実施。「どの国でも、大人も子供も生き生きした表情を見せてくれた」と振り返る。

 6日には日本とルワンダをZOOMで結び、日本人親子ら約30組とルワンダ人6人による“世界オンライン運動会”が実現。日本の歌謡曲「パプリカ」でダンスを踊ったり、ルワンダ人が民族舞踊を披露したりと一体感に包まれた。ルワンダ人にも「体を動かして同じ目標に向かって楽しめる感じがよかった」と好評だった。

 コロナの影響で運動会の企画業は落ち込んだが、リモートという状況を逆手に取り新たな道を開いた。「対面式でもオンラインでも、みんなで協力して1つのゴールを目指すという運動会のコンセプトを世界へ広めたい」と米司氏。コロナも国境も超えた盛り上げ役を目指している。

(まいどなニュース/デイリースポーツ・中野 裕美子)

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