大人だけど…いや、大人だからこそシルバニアファミリー!Twitterで注目の伝道師に聞く

「仕事でミスしちゃって、電車でこっそりシルバニアに慰めてもらってる...いつも味方でいてくれてありがとう」

優しさに満ちた世界にうっかり泣きそうになってしまうそんな投稿が、Twitterで注目を集めている。添えられた画像には、キャンディーの小さな缶に仲良く並んだシルバニアファミリーの3匹の仲間たち。「背中が痛くないように」と丁寧にフェルトを敷いているところにもグッとくる。投稿したnakoさん(@rarariko_mohu)は、23歳の新社会人。大人になった今も常に持ち歩くほどシルバニアを大切にしているnakoさんに、今年35周年を迎えたシルバニアの魅力について語っていただいた。

■就活で疲れ切ったあの日…運命の再会

nakoさんが初めてシルバニアの人形を手にしたのは5歳のとき。当時は体が弱く、幼稚園も休みがちだったので、家で遊べるようにと両親が「ヒツジファミリー」と「きいちご林のお家」をプレゼントしてくれたのだという。

幸い、小学校入学後は次第に体力もついてきた。外で遊ぶことも増え、nakoさんも多くの子供たちと同じように、いつしかシルバニアから離れていったそうだ。

転機は2年ほど前。就職活動の合間に偶然立ち寄ったショッピングモールに、「森のお家」というシルバニア公式ショップを見つけた。「日々の就職活動で疲れ切っていたこともあり、そのお店がとても輝いて見えて、気がつくと手にシルバニアの人形と家具を持ってレジに直行していました」。ちなみに、そのときに買ったのがnakoさんのツイートによく登場するメイプルネコ、クマ、コアラの3匹だそうです。

■シルバニアは「お守りのような存在」

--ではあらためて、シルバニアのどんなところに魅力を感じますか?

「『年齢性別関係なくいつでもあなたの味方でそばにいてくれるところ』だと思います。子供のときは遊び相手になってくれて、大人になったときは喜怒哀楽を共有できる良き相棒、味方となってくれます。私にとってはお守りのような存在です」

--先ほどの話では、シルバニアを一度“卒業”していたんですね。

「はい。大人になってまたシルバニアを自分のお金で購入したとき、すぐ初めて手に入れたヒツジファミリーを思い出し、家のおもちゃ箱から見つけ出して『寂しい思いをさせてごめんね』と優しく握りしめたのを覚えています」

--大人にこそ知ってほしいシルバニアの楽しみ方などがあれば教えてください。

「シルバニアの公式アカウントを筆頭に、最近ではSNSでたくさんの写真が投稿されており、目にする機会が増えているように感じます。一方で、シルバニアはやはり『女児向けのおもちゃ』というイメージが強いので、年齢や性別などを理由に購入を躊躇うこともあると思います。種類がたくさんあって家のスペースを取ることへの懸念や、『大人がシルバニアの売り場に行くのは恥ずかしい』という言葉もよく聞きます。そんなイメージを変えたいな、みなさんの背中を押したいな、という思いで私は日々、シルバニアに関するツイートをしています」

■服を手作り、卒業旅行も一緒に

「私は仕事帰りにスーツ姿でシルバニアのコーナーで買い物をする自分が大好きです。新入社員として環境の変化で最近は疲れることも多く、帰り道にシルバニアを通勤カバンから取り出して励ましてもらう時間が癒しです。他にも『シルバニアに新しいお洋服を作ってあげたい!』という思いから、苦手な裁縫を勉強して手縫いで洋服をプレゼントしたり、卒業旅行に連れて行ったりもしました」

「私が思う大人のシルバニアは、子供時代の『遊ぶ』という感覚よりも、日々の感情や思い出を共有してくれる大切な存在です。シルバニアは持っているだけで、一番近くにいてくれて、いつも味方になってくれます。今回の私のツイートで、購入を迷っている人の背中を少しでも押せていたらいいなと願っています」

(まいどなニュース・黒川 裕生)

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