床上浸水には「水のう」が有効! 外からの浸水と逆流を防いで…水害経験者のTwitter投稿に反響
九州地方を中心に広い地域で洪水や土砂崩れを引き起こしている大雨。多くの住宅が深刻な床上浸水に悩まされているが、そんな中Twitter上では水のうが床上浸水に有効だというツイートが大きな注目を浴びている。
件のツイートを投稿したのは「ふりかけchannel」を運営するなどユーチューバーとして活動するふりかけさん。ふりかけさんは2年前、岡山県のマンションの1階にお住まいだった際に床上浸水に遭った経験があり、その際に水のうを使った対策により被害を最小限に食い止めることができたという。
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▽ふりかけ さんのツイート
【家に水が入ってきている方々へ】 【じわじわ床上浸水している方々へ】 水のうが効果的です。ゴミ袋に水いっぱい溜めて二重にして玄関近くの床に敷き詰めます。トイレお風呂洗濯機キッチンの排水口にも同じように水のうを置きます。 これで外からの浸水と逆流がかなり防げます。 (2年前経験者より)
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ふりかけさんの提唱する対策は、二重にした45リットルのゴミ袋に水をいっぱいに溜めて作った水のうを玄関付近の床に敷き詰め、また下水などの逆流を防ぐためトイレ、浴室、洗濯機、キッチンの排水溝にも置くというもの。これにより、ふりかけさんの部屋は玄関より奥は水に浸かることが無く、同じマンションの1階部分ではもっとも軽い被害で浸水をおさえることが出来たということだ。
今回のふりかけさんの投稿に対して、多くの感謝のメッセージと共に「土のうはすき間なく敷き詰めるのが難しく、かつ不衛生なので水のうのほうが優れている」という意見や「排水管に過度な圧力がかかるのを防ぐため、2階にキッチン風呂洗面所のあるご家庭の場合、2階のどこか1カ所は水のうをせず空気の逃げ道を作った方が良い」という意見も寄せられている。
大雨は今後も全国で大きな被害をもたらす見込みだという(7月7日現在の気象庁等発表による)。大規模な水害の場合は人命を優先してまず避難することが肝心だが、それに至らないことが判明している場合は今回ご紹介した床上浸水対策を活用していただければなによりだ。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)