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個人経営店の後継者問題解消につながるか…「スナック玉ちゃん」10周年!玉袋筋太郎の思い

 漫才コンビ・浅草キッドの玉袋筋太郎がライフワークとするイベント「スナック玉ちゃん」が10月で10周年を迎えた。その間、一般社団法人全日本スナック連盟会長に就任し、イベント名を冠した店舗を東京、大阪、札幌の計4か所で開店。チェーン店化の波に押され、スナックに限らず、個人経営店には厳しい時代にあって、「SNSとはスナック・ネットワーク・サービス」「スナックは日本が生んだ独自の文化」を掲げる玉袋に思いを聞いた。

 2009年10月の“開店”から通算80回目となる10周年記念イベントが今月、都内で行われた。会場には“因縁”の爆笑問題をはじめ、クレイジーケンバンドの横山剣や伝説のAV監督・村西とおる氏ら各界から花が届けられ、玉袋はラグビーのヘッドギアに相撲のまわし姿で区切りの土俵入りを披露。マスターとして軽妙なトークで店内を温めた後は、来店客が参加する恒例のカラオケタイムに突入。歌手の畑中葉子が還暦の赤い衣装で登場し、代表曲の1つ「後から前から」を熱唱した。

 畑中は同曲のタイトルをプリントしたTシャツを玉袋にプッシュしてもらった恩義があるという。「(芸能界に)復帰した2010年から毎年参加してきました。一番最初は玉袋さんと『カナダからの手紙』を歌っています。その頃は私服で出させていただいたのですけど、今回は衣装も作れてお花も出せた」と当サイトに明かし、「これだけの皆さんを集めて10年間も続けられるのは大変だと思います」とねぎらった。

 玉袋は「10年もやって来れたのは、これがあるからなんだよ」と紫色の看板を叩いた。「SnacK 玉ちゃん」と書かれた看板は10年1月に匿名で事務所に送られてきたという。玉袋は「送り主を探したけど分からない。粋な人がいるなって思いながら、そのまま看板と一緒に10年だよ」と振り返るが、実は10周年を前に送り主が判明していた。玉袋は「(タイガーマスクの)伊達直人かと思っていたら、ものすごい自分の近くにいた人だった。バカヤローでアリガトーだよ」と目頭を拭った。

 芸能人が本業以外でスナックを営むことへの周囲の目も気になっていた。玉袋は「スナックが白い目で見られ、端っこに追いやられていたのが悔しかった部分もあって、それが発奮材料になって、ここまで来た。そこからスナックが注目されるようになって(状況が)大きく変わってきた」と振り返る。

 玉袋は「全日本スナック連盟を立ち上げ、実際に店もやった。(17年開店の)赤坂本店から始まって、北新地、錦糸町、すすきの…。全て、このイベントが自分の源流ですよ。人から見たら馬鹿なことやってんなと思われるかもしれないけど、バカだと思われることをまじめにやるってのがモットーで、それがなかったら10年も続かなかったと思う。(実家の)スナックで育ててもらった両親に恩返しができた」と感慨に浸った。

 スナックだけでなく、現在は「町中華」にフォーカスした番組にも取り組む玉袋。一方で、個人経営の飲食店は後継者不足という問題も抱えている。玉袋は「イベントにフラッと遊びに来たお客さんが、次は地元にあるスナックの扉を開けていただければという気持ちでやっていて、その中から後継者になろうという人が出てくればと。一生懸命頑張っているマスターやママさんを応援しましょうよってことで」と力説した。

 「イベントは今後も続けていきますよ」と玉袋。還暦超えても?と尋ねると、「生きてればね!」。芸人魂で破顔一笑した。

(デイリースポーツ・北村 泰介)

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