勝つのは織田軍か?忍者か? 映画「忍びの国」で描かれた「天正伊賀の乱」を実戦体験

 戦国時代の合戦をリアルに再現する「ガチ甲冑合戦」は新企画「戦国体感セミナー&サバイバル戦」を「ともいきの国・伊勢忍者キングダム」(三重・伊勢市)で11月10日に開催する。今年は「天正伊賀の乱」がテーマ。攻め入る織田軍に対し、潜めて待ち伏せる伊賀忍者軍との結末やいかに。また今回は好評の「戦国体感セミナー」も同時開催され、サバイバルゲーム感覚で戦術などを学んで合戦にも参加できる。戦国ファンも武術ファンもサバゲーファンも楽しめる豪華3本立てだ。

 会場となる「ともいきの国・伊勢忍者キングダム」の2層目は、戦国時代の砦や建物が再現されており、まさにリアルな合戦場だ。

 今回の合戦のテーマ「天正伊賀の乱」は戦国時代に「侍」と「忍び」が直接対決した唯一の戦と言われ、小説や映画などのモチーフとして盛んに取り上げられてきた。最近では和田竜が書いた「忍びの国」が17年に嵐・大野智の主演で映画化されてもいる。

 戦いは2度あり、天正6(1578)年から天正7(1579)年にかけてが第1次。天正9(1581)年を第2次とされ、いずれも激戦となったが、特に第2次では5万とも10万とも言われる織田軍が進撃し、伊賀国を制圧したとされる。

 今回の合戦を企画したのは、日本甲冑合戦之会(大阪市城東区)でこれまでに「川中島の戦い」「桶狭間の戦い」などを”再現”して来た。横山雅始代表(65)によると主なルールはこうだ。

 使用するのは火縄銃(赤外線銃)、長槍、刀、弓、インジなど。もちろん、武器はスポンジや柔らかい緩衝材を使用し、安全面を考慮する。長槍の使用は敵の置楯や柵を破壊するためだけとし、対人用はNG。体の前後にゼッケンをつけ、攻撃を受けるとゼッケンの色が変わり、そのままアウトとなる仕掛けだ。

 相手に組み付く、つかむなどの直接攻撃による危険行為は当然厳禁。実際に槍を合わせる集団戦や一騎討ちなどは、武術家や格闘家たちがガチンコで勝負する。一般参戦者は槍隊の将兵となり、敵の置楯を槍で倒し陣形を崩すのが主な任務となる。

 勝敗はどうやって決めるのか。横山代表によると「伊賀忍者は忍者砦の本陣奥にある宝箱を守ります。一方の織田軍は、忍者砦から屋内の本陣奥まで攻め入り、制限時間内に宝箱のスイッチを入れることができれば織田軍の勝ち。逆に制限時間内に宝箱を守り切れれば伊賀忍者軍の勝ちです」とのことだ。

 ただし「毎回のことながら勝敗に関しては筋書きなしのガチバトルなので、歴史通りの結果とならないことも多々あります」とも付け加えた。

 ガチバトルに先立ち、午前中は「戦国体感セミナー」が開かれ、謎に包まれた戦国時代の武器(槍、刀、弓、火縄銃など)や用法について横山代表が解説。「ガチ甲冑合戦」で勝つための戦術や作戦もレクチャーすることになっている。募集締め切りは11月3日まで。この機会にぜひ戦国を学び、体感してみてはいかがだろう。

(まいどなニュース特約・山本 智行)

▽参加資格 国内外を問わず16歳以上の男女(未成年者は保護者の承諾が必要)

▽参加費  8000円

◇申し込み・イベント詳細 http://samuraijp.xsrv.jp/event.html

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