板野友美、AKB48経験から得たのは「雑草精神」と「書かれてナンボ精神」

最盛期のAKB48で神セブンの一角を担った板野友美も28歳。現在はソロアーティストのほか女優としても活動中だ。AKB48卒業から約6年。「AKB48にいたことは誇り」とグループでの活動経験が、今を形作る基盤になっているという。初期メンバーである板野がAKB48で得たものとは。

在籍期間は14歳から22歳までの約8年間。「若さゆえの体力と好奇心があったからこそ全力で走り切れた感があります。ぶつかっても倒れない。頭で考えるのではなく、体験して覚えるという部活のような日々。普通の10代として暮らしていたら味わえない事ばかりで、色々なことを経験させてもらえたからこそ今があります」と懐かしそうに振り返る。

学業との両立の難しさと、同年代と同じように無邪気に遊ぶことのできない多忙さも味わった。「AKBの活動と勉強。どっちつかずにならないように必死で、夜遅くに終わったリハーサル後に宿題をやったりして。睡眠時間を削られるのが辛かった」と挫折しかかることは幾度もあった。それを繋ぎとめたのはメンバーの存在。「一緒に頑張ろう!と言い合える仲間で、心の支えでした」と苦楽を共にしているからこその絆があった。

AKB48で得たものは“雑草精神”。「初期メンバーとしてAKB48の売れない時期も経験し、夢を叶えようとみんなで信じて頑張って結果を残すことができた。自分を信じて諦めないという、雑草精神は育まれたと思います」と実感を込める。

“書かれてナンボ精神”も早い段階から身につけることができた。「10代の頃はメンバーのみんなでネットをチェックして書かれていることに喜んだりショックを受けたり。でも表に出る仕事なので、良いことも悪いことも書かれるのは仕方のないこと。一喜一憂せず『書かれてナンボ』と気にせずにいます」とSNS時代を上手く乗り越えている。

22歳で卒業し、ソロ活動を本格化。みんなでやる仕事から一人でやる仕事へ。意識も大きく変わった。「グループ時代は日々のハードさもあって、仕事を“こなしていく”という感覚がありました。でも一人になってみて、すべては自分の責任という考えに変わった。一つ一つの仕事に感謝するようになったし、努力する大切さも知りました。与えられたものに対して120%で結果を出さないと残れない世界ですから」と生き残る厳しさを肝に銘じている。

AKB48の“ともちん”もアラサーに。「AKB48にいたことは誇り。元AKBという肩書も嬉しい」とこれまでの経歴を大切に思う一方で、30代突入に向けて「私がAKB出身者だということを驚いてもらえるくらい板野友美個人としての仕事を極めていきたい」と飛躍を誓う。それが卒業生としての古巣への最大の恩返しと考えているからだ。

出演映画『プリズン13』が公開中。

(まいどなニュース特約・石井隼人)

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