レトロな風呂場で1杯、牛乳ビンで飲むのは、なんとクラフトビール

 廃館となったレトロな銭湯「御幸温泉」(大阪市東淀川区)の内装を生かし、クラフトビール工場『上方麦酒』として稼働し始めた、銭湯ブルワリーの醸造第1号となるビールが7月29日に完成、ご近所や関係者にお披露目としてふるまわれた。

 お披露目会に提供されたビールは2種類。ホップをふんだんに使った芳醇な「IPA」とベルジャンイーストを使い、すっきりと仕上げた「ペールエール」だ。大家さんでもある元・御幸温泉の経営者の松井石男さんも駆けつけ、醸造を担当する志方昂司さんとともに乾杯した。

 ビールをゴクゴクと飲み干した松井さんは「最高ですね! いやほんと、こんなふうになるなんて思いもよらなかった。きれいになった風呂場でビールが飲めるなんてね!」と満面の笑顔で語った。

 阪急淡路駅近くで「昭和湯」を営む森川晃夫さんは、お披露目会を楽しみにしていたと言う。「うちは90年近く、なんとかやってるんですが、ぜひ昭和湯の湯上がりビールも造って欲しいですね」と話し、「ビールはいつも薄いグラスで飲んでいたけど、牛乳ビンというのも口当たりがよくて飲みやすい」と、3口で飲み干し、ご機嫌だった。

 『上方麦酒』は、神戸で飲食店を経営する江 顕仁(こうけんじん)さんら5名が立ち上げたビール工場。飲食店に携わるなかで、「店で提供する生ビールは、日本の4大メーカーからしか選べないという状況にあり、ならば自分たちで新しい選択肢を作ろう」という思いが合致したのだという。

 そして、工場の場所を探していたときに出合ったのがこちらの物件。2017年に廃館となった銭湯だ。元の男湯のスペースに、タンクを設置し醸造所に。女湯の脱衣所は直売所に、タイルを張ったレトロな風呂場のスペースで、ビールを飲んでもらおうと企画している。いち早く湯舟に座ってビールを飲んだ、森川さんらは「ひんやりと気持ちいいタイルに座ったら、何杯でも飲める」と、猛暑日にうってつけの涼を楽しんでいた。

 「飲食店やイベントなどで、独自の味わいのビールを提供してほしいため、20リットルからと少ないロットでの受託製造を受け付けています」と志方さん。許可がおりれば、こちらの工場でも、出来たてを飲んでもらえる。それまでは、イベントでの販売や飲食店を中心にビールの味わいを広めていきたい、と話す。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース・金馬由佳)

■『上方麦酒』大阪市東淀川区西淡路3-15-6 https://ajgtojud.wixsite.com/website

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