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それでも着ぐるみ作ります?ゆるキャラの決してゆるくない現実 老朽化で修繕、高額クリーニング代も

 全国を沸かせたゆるキャラブームが落ち着きつつある中、向日市は公式キャラクター3体の着ぐるみを制作する。各地で親しまれてきた着ぐるみに、市の魅力発信を託す。「先輩」たちの現状を探ると、その道のりは「ゆるい」訳ではないようで。

 向日市では市のキャラとして「たけ」「のこ」「りん」が昨年9月に誕生した。3体はタケノコをモチーフにした愛らしい表情が特徴で、微妙に姿が違う。着ぐるみは1体80万円程度を想定し、制作費計240万円の本年度一般会計補正予算案を6月定例議会に提案した。秋ごろの完成を目指す。

 市は「ゆるキャラが下火なのは分かっているが、間違いなく市を身近に感じてもらえる」と期待を寄せる。

 各地の着ぐるみはどのように使われてきたのか。

 隣接する長岡京市に、長岡京ガラシャ祭のキャラ「お玉ちゃん」がいる。2011年に着ぐるみができたが、当初は来場者から見向きもされなかったという。市は「最近は認知度が上がったが、何のキャラか分からなければ反応してもえらない。作ってからが勝負。その苦労が大きい」と明かす。

 同市が事務局を務め、地元の名物料理を目指した事業に「しろんちゃん」というキャラもいた。年々露出が減り、飲食店でつくる主催団体が解散。着ぐるみは17年度で「活動停止」になった。事業の行方に左右されるキャラの宿命で、今は市役所の倉庫に眠る。

 制作後に人気が出ると別の課題も。府のキャラ「まゆまろ」の着ぐるみは、09年に約70万円で完成した。18年度はイベントに254回参加するなど、一定の知名度を得ている。すると、老朽化やイベント使用で複数必要になり、これまでに12体制作。18年度はクリーニングや修繕費に約120万円かかった。

 各地の団体が目指すのは、ゆるキャラグランプリで優勝し、全国の先駆けとなったキャラたちだ。彼らの費用対効果は-。

 彦根市の公式キャラ「ひこにゃん」の着ぐるみ制作費について、同市は「運営上お答えできない」と回答を拒否した。熊本県のPRキャラ「くまモン」に至っては、県は「着ぐるみではないのでお答えできない」と説明した。

(まいどなニュース・京都新聞)

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