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脳が混乱する「赤うどん」広島で食べてきた カープ応援で地元企業が開発

 先日、出張で広島を訪れる機会があった。よっしゃ、うまいお好み焼きでも食うてきてけつかろ、とほくそ笑んでいたところ、出掛ける直前になって上司に呼び出された。

 「広島には赤いうどんがある。理由は…わかるよな?では食べてきてくれたまえ」

 数日後、私はJR広島駅にある「驛麺屋」の券売機の前にいた。

 ぶっかけうどん、ざるそばなどと並んで、確かに「がんばれカープ 赤うどん」と書かれたボタンが。麺が真っ赤なうどんの写真もプリントされている。

 なんておいし(くなさ)そうなんだ!

 こんなうどんではなく、私はお好み焼きを食べたい。410円の赤うどんを選ぶ指が怒りと悲しさで小刻みに震えた。

 店は立ち食い形式。すぐに出てきた赤うどんの実物をしばし見つめる。赤い。口に入れる。うまい。かつおのだしが効いていて、うまい。そう、味は普通のうどんと全く変わらないのである。その分、「赤い麺」という視覚情報が大変なノイズになっており、一瞬、脳が「コレハ、タベモノデハ、ナイ……アレレ?オイシイヨ!!!」と軽い混乱状態に陥ってしまう。他の人はどういうテンションで食べてるんだろう、と周囲の様子をこっそり窺ったが、どうも赤うどんを食べているのは私だけのようで…?

 後日、驛麺屋を運営する広島駅弁当株式会社の鉄道部長大林敦さんに電話取材を申し込んだ。

 -赤いうどん、おいしかったですけど、見た目と味がうまく結びつかず、混乱しました。どういう狙いで開発され、いつからメニューにあるのですか?

 「地元企業としてカープを応援しようと、チームカラーの赤をイメージして始めました。が、すみません、いつ頃からあるのかは私も把握していません。10年くらい前からだと思いますが(※)」

 (※)店内に掲示されていた地元紙の紹介記事によると、2009年頃からのようです。

 「ぶっちゃけた話、麺が赤いのは着色しているだけなので、味自体は普通のうどんと変わりません。でも、目に留まるでしょう?多めのネギは球場の緑の芝をイメージしています。カープのロゴがデザインされたかまぼこもかわいいと思いませんか。話題性、インパクトを重視しています!」

 -なるほど、じゃあ結構売れているんでしょうか。

 「1日10~20食程度です。正直、そこまでではありません」

 -なんということでしょう。でも色はあんな感じですけど、味にもかなりこだわりがあるのでは?

 「その通りです。だしはかつおベースのオリジナルで、少し濃いめの味に仕上げています。立ち食いの店は急いでいるお客さまが多く、大半の人は汁を飲みません。だから、麺に絡みやすく、少量でもしっかりとまろやかな味がするよう調整しているんですよ。広島にお立ち寄りの際には、是非一度ご賞味ください」

 ありがとうございました。ちなみに私は赤うどんを食べた後にお好み焼きを食べました。(まいどなニュース・黒川裕生)

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