究極の「平成グッズ」が話題 SNSで“小渕さんごっこ”流行!?

 もうすぐ改元とあって「平成最後の…」というフレーズを目にすることが多くなった。そんな中、SNSなどで話題の“平成グッズ”がある。その名も「平成クリアファイル」。昭和からの改元時、新元号の発表会見で当時の小渕恵三官房長官が掲げた「平成」の書がデザインされたクリアファイルだ。意外なヒット商品を販売している国立公文書館(東京)に話を聞いた。

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 話題のクリアファイルは昨年3月31日に「国立公文書館の広報、来館者の満足度向上」(同館広報担当)を目的に販売スタート。実にマジメな動機からの発売だったが、同館がフェイスブックで「あなたもあっというまに小渕さん」と紹介すると、これが見事に“バズった”。

 『新しい元号は…平成であります』とばかりに、購入者の多くが「平成クリアファイル」を掲げて“なりきり小渕さん”の写真をSNSに投稿。「社会的に改元が話題となっている」(同館広報担当)ことが追い風となり、一気にブームに火がついた。余談だが、クリアファイルを木の額縁に入れるとさらに本物っぽくなるという。

 担当者は「改元に対する国民の関心が高く、予想以上です」と反響の大きさに驚きを隠せない。1枚300円という手頃さもあり、これまでに約1万4000枚以上が売れた。発売開始から1年近く経過したが、2月初旬にも入荷待ち(8日に販売再開)になるなど、売れ行きは好調のまま。類似品も販売されているほどで、改元が近づけばさらなるブームとなる可能性もある。

 SNS上では購入者とみられる人が「小渕さんごっこでもするか」「これでいつでもおぶちさんごっこ」「勢いで買ってしまった」などとつぶやき、同館にも「平成生まれの記念で買いました」という若者や、中高年の「平成の元号の発表当時を思い出しました」といった声が寄せられているという。

 前述の担当者によると、オリジナルの「平成」の文字は、退職後に書家としても活動した当時の内閣府大臣官房人事課辞令専門官の河東純一氏が墨書したもの。新元号として掲げられた後は竹下登元首相が保管し、その後に遺族が同館に寄付したのだという。現物は資料保存のため非公開だが、館内でレプリカが展示されている。

 国立公文書館の「平成クリアファイル」はA4サイズで同館の売店やホームページで購入可能。同館で販売している他のグッズと比較して「断トツの売れ行き」(担当者)で、あまりの好評ぶりに今後はクリアファイル以外の“平成グッズ”製造を検討する可能性もあるとか。改元まで、残りわずか。今では、新元号のオリジナルグッズについても期待が寄せられているという。(デイリースポーツ・知手健人)

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