イチローの兄は“マルチ”に活躍中 弟にエール「開幕戦に出るなら…」

コブラクションテープを手に笑顔の鈴木一泰さん
コブラクションテープを手に笑顔の鈴木一泰さん
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 1級建築士、デザイナーの顔を持ち、スポーツジム、飲食店のプロデュースなどマルチに活躍している「SUW」代表の鈴木一泰さん(50)は言わずと知られたマリナーズ・イチロー外野手の実兄。現在はユニークなデザインと機能性が人気のテーピング「コブラクションテープ」の販売、普及に本腰を入れている。五十にして天命を知ったのだろうか。

 イチロー選手とは5歳違い。野球の経験はあるものの、中学時代は陸上の短距離選手だった。

 「といっても郡大会で1位という程度。県大会となると全然ダメで。野球もほんの少しやっただけです」

 愛知工業高校建築科から中央工学校の建築設計科で学び、工務店を経て建設会社へ。その間に難関を突破して1級建築士となったが、28歳でデザイナーに転身してアーバンスポーツブランド「SUW」をアメリカで立ち上げた。後にオリックスのイチローブランドを手がける。ここで、もうひとつの才能が開花し、その後は企業のトレードマークやロゴ、キャラクターをデザインした。

 現在、50歳を迎えた一泰さんは柔和な表情が印象的。20代のころを知る人は「随分、穏やかになりましたよ。昔はとんがってるときもありました」と言うが、東京の日本橋と赤坂で焼肉店「焼きち すぅーさん」に携わるなど接客業はお手のもの。来年1月には銀座にしゃぶしゃぶ店を出す予定だ。その一方で代官山のスポーツジム「コブラクションミックス」でテーピングの指導、普及に努めている。

 なぜ、テーピングなのか。そもそものきっかけは中学時代からアメリカの四大スポーツが好きで、NBAのマイケル・ジョーダンらに憧れ、テーピングに興味を持ち続けていたことにある。「デザイン性をもっと出せるんじゃないか」とアイデアを練り続けていたところ、7年前のある日、ひらめき、それを形にした。それがコブラの頭を組み合わせたようなコブラクションテープだ。

 「建築士のころから円を使った建物が好きでした。丸いと体にうまく貼れて密着しますからね。それと後で分かったのが円形状とくびれ部分が黄金比だったんですよ」

 12年12月に販売開始し、現在までの総出荷枚数はシリーズ累計で200万枚を突破。愛用者にはプロ野球をはじめ、カーリング、バドミントン、陸上、クライミングなどのトップアスリートがいる。

 「簡単に貼れるのが特徴。アスリートも私たちのような普通の人も疲労の軽減、ケガの予防につながることを願っています」

 最後に弟へのメッセージをリクエストした。

 「選手として東京ドームでの開幕戦に出るようでしたら、もちろん、応援にいきますよ」。一段と穏やかな顔で答えてくれた。(デイリースポーツ特約記者・山本智行)

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