名古屋の路上で3800万円強奪 現金移動は「ドアtoドア」で…小川泰平氏が指南

 名古屋市の繁華街である中区栄の路上で職業不詳の男性(78)が現金約3800万円の入ったショルダーバッグを男に奪われた強盗事件を受け、元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は9日、デイリースポーツの取材に対し、逃げた犯人の計画性を指摘する一方、大金を持ち歩く際の防御策を指南した。

 愛知県警中署によると、8日午後2時25分ごろ、男性は知人女性(78)と共に同市内の金融機関で現金を受け取って乗用車で移動。車を降りた際、後方から来た男に体当たりされて転倒し、バッグを奪われた。約3800万円の現金は不動産取引のためのものだった。犯人は身長約170センチ、痩せ形で黒のジャージーのような上下を着てニット帽をかぶり、マスクを着用していた。同署では逃げた男の行方を追っている。

 小川氏は「銀行で、不動産取引のお金を受け取り、車から降りたところを狙われている。何らかの情報を知っている者の犯行の可能性が高い」と、被害にあった男性の行動を把握している犯人像を描いた。

 この事件からは、大金を持ち歩く際の危険性が浮かび上がった。どうすれば被害にあわずに済むのか。金額の多寡にかかわらず、日常生活の中で“現ナマ”を持って路上を移動するということは誰もが経験する可能性がある。

 小川氏は「振り込み等にし、現金の移動は極力控えるべきだが、仕方がない場合は、車での移動なら、『車両のドアto移動先建物のドア』という具合に現金を所持して持ち歩くのは控えるべき」と説明。さらに「3800万円くらいなら、ショルダーバッグに入れて、たすき掛けにするなど、簡単に狙われないようにするなどの工夫が必要であるが、いずれにせよ、高齢者が多額の現金を持ち歩くのは非常に危険である」と呼びかけた。

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