美魔女カウンセラーが“あなたに合う仕事”を指南 特製カードで見えてくる

 「働き方改革」が声高に叫ばれ意識が高まっている昨今。その一方で本当に自分に合った仕事は何なのか、仕事へのモチベーションを上げ、効率を高めるにはどうしたらいいのか。悩んでいる社員も企業も少なくない中、その手助けのひとつとして脚光を浴びているのがキャリアカウンセラーだ。なかでも大阪・吹田市にある株式会社「キャリ・ソフィア」はオリジナルの「Career Elements Card(キャリアエレメンツカード)」を使って、働きがいの源となる部分を浮かび上がらせてくれることで評判になっている。

 「何かしたい、何かしなければと思っているけれど、何がしたいかが見えてこない。そんな方々がこのカードを活用し、仕事の意味とか価値観を考えることによって自分が見えてくる。大切なのはカードに書かれたキーワードをベースに自分自身がキャリアストーリーを語ること。そうすることで、自分のタイプ、自分はどういうふうにありたいかが見えてきます」

 女優の伊藤蘭さんをキリッとさせた感じの木山美佳代表取締役が自信を持ってプッシュしたこのカードは、キャリアアンカー理論をベースに2012年から徐々に改良、アレンジしたもの。人はキャリア選択に対して「専門性」「経営管理」「安定」「自律」「奉仕・社会貢献」「チャレンジ」「ワークライフバランス」「創造性」といった8項目を重視すると言われ、その優先順位でタイプが分かれる。

 一見、占いのようにも見え、実際に勘違いする人もいるようだが、早速トライしてみることに。各項目ごとに8枚、計64枚のカードをシャッフルし「他者をサポートする」「マネジメント」など書かれている質問に対し「あてはまる」「考え中」「あてはまらない」と分類。「あてはまる」のカードを裏返すと、先に挙げた8項目のキーワードが浮かび上がるというわけだ。さらに、その結果をもとに人生曲線とインタビューカードを併用することで、その人のキャリアストーリーが見えてくるという。私の場合、しぼり込まれた項目は「社会貢献」「自律」「専門性」とドンピシャだった。

 「価値観のタイプが分かれば、将来の目標や仕事のやりがいをみつけやすくなります。就業中の方はいまいる場所で特性をどういかすか。離職中の方は会社選びの軸に。上司の方は部下が何を大切にしているかで対応が変わってくる。指導にいかせると思いますよ。グループワークをすれば、他の人との違いも見えてきます」

 確かに職場は「団塊」「新人類」「バブル世代」「就職氷河期」「ゆとり」「さとり」と様々な層が入り乱れてカオス状態。相手を知り、自分を知るのはもちろん、相手に自分を知ってもらうことも必要になってきそう。その意味でも、このカードが効果的なコミニュケーションツールになってくれそうだ。

 「私は思うんです。仕事はキャンディーのようなもの。たとえ苦い部分が多くても真ん中に好きな味があれば、トライできる。何を大切にし、どのように働きたいのか。それが分かれば元気に働くことができる。セミナーなどで会えた人が元気になってくれたらいいな、と思います」と木山さん。

 大手人材派遣会社で研修の講師を務め、子育ても経験し、大学で学び直すなど知識も豊富。会社HPのコラムもなかなかユニークで示唆に富んでいる。女性社員はもちろん、迷える男性社員にも心強い味方になってくれそうだ。離職率が高い、業績が一向に上がらないという企業にとっては一見、一考の価値あり。キャリアエレメンツカードは登録商標を済ませ、現在は使い方のアイデアを守る実用新案を申請中で2月末から告知、販売開始予定だ。(デイリースポーツ特約記者・小林 利行)

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