UAEがOPECを脱退 石油カルテルの価格支配力低下へ
【ブリュッセル共同】石油輸出国機構(OPEC)から主要メンバーのアラブ首長国連邦(UAE)が1日付で脱退、「石油カルテル」の価格支配力が低下するのは必至だ。UAEは課されていた生産量の制約がなくなり、原油を増産する方針。原油の値下がりへの期待がある半面、「調整役」の力が弱まれば相場が不安定化しかねない。
UAEは、構成するアブダビ首長国が1967年にOPECに加盟した。脱退で加盟国は11カ国に。石油連盟によると、世界の原油生産量に占めるOPECのシェアは70年代に50%超だったが、最近は30%台に低下。UAEの離脱はさらなる打撃となる。
原油相場を支えるための生産調整は近年、OPECにロシアなど非加盟の産油国を加えた「OPECプラス」が主導している。UAEはこの枠組みからも離れる。
UAEは、中東情勢が緊迫するまでは日量300万バレル規模を生産。ロイター通信によると、生産能力は約485万バレルで、2027年までに500万バレルへと拡大を目指す。
