マイワシ漁業者、認証取得を断念 国際的な乱獲防止の仕組み整わず
乱獲や違法漁業で取った水産物ではないと証明する国際認証の取得を、日本のマイワシ漁業者が断念したことが3日分かった。上限を設ける日本に対し、漁獲を制限していない中国やロシアが壁となり、乱獲を防ぐ仕組みが整っていないことが問題となった。欧州に輸出する際は認証を求められることが多く、事業者への打撃になりそうだ。
北海道東沖で魚粉向けのマイワシ漁をする浜平漁業(静岡県沼津市)や商社の兼松が、ロンドンに本部を置く海洋管理協議会(MSC)による国際認証取得を目指していたが頓挫した。日本は加盟する北太平洋漁業委員会(NPFC)で、太平洋側のマイワシは資源管理が必要と主張。だが2024年に漁獲量の6割強を占めた中国とロシアは、事実上制限していない。
関係者によると、各国の立場の隔たりから日本の認証取得に対し否定的なパブリックコメントが複数、MSCに届いたという。兼松などは今後、認証を得るには中ロを巻き込んだ実効性のある管理態勢が必要として政府への働きかけを強める方針だ。
