江戸の暦作った装置、大津で復活 動く姿初公開、近江神宮の特別展

 江戸時代の18世紀末に考案され、暦の作成に使用された積算装置「垂揺球儀」が分解修理を終え、動いている姿を近江神宮時計館宝物館(大津市)が5日、初めて公開した。

 近江神宮によると世界で8基確認。国立科学博物館の佐々木勝浩名誉研究員(科学技術史)は「動く状態で見られるのは極めて珍しい」という。動く姿が見られるのは14日まで。

 垂揺球儀は、振り子が往復した回数を記録する装置。月の動きなど天文観測で時間を計る際に使われ、江戸時代の「寛政暦」作成に用いられたとされる。

 装置の側面にある約53センチの振り子が動くたびに「カチ、カチ」と大きな音が響いた。

 1966年に米国人が京都の古美術店で発見し、近江神宮に寄贈。静止状態で展示されていた。発見から60年となるのを機に、補修作業のため分解。内部の状態が良く、部品はそのままで組み立て直して油を差すと、安定した動きを見せたという。

 特別展「よみがえった垂揺球儀」で公開。会期は8月30日まで(月曜は休館)。料金は大人500円。

文化最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス