デンマーク代表エリクセン奇跡の復活 昨年心停止も大舞台で躍動「とても幸せ」

 「カタールW杯・1次リーグD組、デンマーク代表0-0チュニジア代表」(22日、アルラヤン)

 1次リーグD組のデンマークとチュニジアは0-0で引き分けた。

 デンマークの命運を握るのはエリクセンだ、と改めて印象付けた。格下と痛い引き分けに終わったが、昨年の心停止から復活しての大舞台で「この場にいられてとても幸せ」と語る。不屈の男は縦横無尽にプレーした。

 猛攻を受けた前半は中盤の底に下がり、試合を立て直す。ポジションを上げた後半が真骨頂だった。24分に敵陣中央のスペースにすっと入り、ドリブルで運ぶと左足をいっせん。好セーブに阻まれたがゴールを脅かした。直後のCKは右足でGKが届かない絶妙な位置へ。味方の頭に合わせ、絶好機を演出した。

 ユルマン監督が「高い位置でプレーさせるのが遅かった」と悔やんだように、勝敗の行方を左右する存在。次戦で6、9月と欧州ネーションズリーグで連勝したフランスを三たび撃破するには背番号10の躍動が不可欠だ。

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