“時間稼ぎ”西野ジャパンにスタジアム大ブーイング…世界から賛否の声

 「ロシアW杯・H組、日本0-1ポーランド」(28日、ボルゴグラード)

 0-1で負けていたポーランド戦の最終盤に攻め込もうとせず、パス回しで時間稼ぎに徹した西野JAPANに対し、世界各国から批判の声が噴出した。

 「恥知らず!!」

 ボルゴグラードの試合会場では、地元ロシアのファンらから猛烈なブーイングが容赦なく浴びせられた。また、これまで日本代表に好意的な論調が目立ったロシアメディアもその姿勢を酷評した。

 スポルト・エクスプレス紙は試合を「単なる醜悪」と評し、「日本は最後の260秒間をグラウンド中央で80本のパスを回すだけで、ポーランドはこれに抵抗もせず座り込む選手まで出た」と指摘。「日本とポーランドはサッカーにつばを吐いた」と批判した。

 対戦相手ポーランドからも疑問の声が漏れた。テレビ出演した同国サッカー協会のボニエク会長は「リードされている日本代表が自ら負けを選んだ。試合とは呼べない内容だった」と辛らつな言葉を連ねた。

 その他にも否定的な声が相次いだ。

 英ガーディアン紙は「本当につまらない試合。喜劇的で超現実的な結末を迎えた」と報じ、英・北アイルランド代表のオニール監督はBBC放送に「監督経験者として、他の試合の行方に運命を託すという決断にはあぜんとした」とコメントした。

 ブラジル有力紙グロボのスポーツサイトは「プロサッカーでは結果が全て」と認める一方、日本は「0-1のスコアより多くのものを失った」と強調。中国国営通信、新華社も「サッカー界の尊敬は得られなかった」と評した。

 批判ばかりではなく、好意的に報じるメディアも複数あった。

 スペイン紙マルカは「リスクを冒さずボールを回すことを選んだ。勝者だと胸を張っていい」と、他会場の状況を踏まえた西野監督の決断を評価。英オンライン新聞インディペンデントは「彼らは手にした(フェアプレーポイント差の)幸運を最大限生かすため、勇気と知性を示した」と報じた。

 また、イタリア紙ガゼッタ・デロ・スポルトは「イエローカードをもらわないように、最終的に試合を凍らせ始めた」と最終盤のボール回しに肯定的な見解を示した。さらにFIFA副事務局長で元クロアチア代表FWのズボニミル・ボバン氏の「セネガルには残念だが、コロンビア以上に日本を祝福する」というコメントも紹介した。

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