“守護神”川島が再生!厳しい批判受け止め…ビッグセーブで日本救った

 「ロシアW杯・H組、日本0-1ポーランド」(28日、ボルゴグラード)

 誇りを懸けた舞台で川島が日本を救った。前半32分、FWグロシツキのヘディングを右手一本でかき出し、後半36分には至近距離から枠内に飛んだ槙野のクリアミスを弾き出した。いずれかが決まっていれば敗退だっただけに、計り知れない価値あるプレーだった。

 厳しい批判を正面から受け止め、取材エリアでも真摯な姿勢で対応した。「日本代表という立場で良くないプレーをすれば批判されるのは当たり前。その覚悟があってこの場所に立っている」という言葉には、GKの矜持(きょうじ)が詰まっていた。

 東口らGK陣との意見交換で自身のプレーを見つめ直した。西野監督は前日会見に川島を出席させて先発起用を“公言”。試合ではキャプテンマークを託し、守護神の再生を願った指揮官に「その思いをくみ取らなければいけない」と応えた。

 国際Aマッチ出場は87を数え、W杯出場10試合は中田英寿らに並び日本歴代最多タイ。その歩みは反骨の歩みだった。11年アジア杯でも当初は一発退場や不安定な守備で批判を浴びたが、準決勝では2本のPKを止め、決勝では完封でマン・オブ・ザ・マッチに選出され優勝に貢献した。

 15年には約半年間、所属クラブのないまま過ごし代表から遠ざかった。16年夏に加入したメッスでは「第3GK」と発表され、ハリルホジッチ前監督から「メンタルプレーヤー」として扱われたこともある。そのたびに、たゆまぬ努力で正GKに返り咲いてきた。

 1点を失ったが、名誉挽回は十分に果たした。「GKはミスと向かい合わせだが、ミスを怖れては良いプレーはできない」。その狭間で揺れ動き、打ち勝ち、川島がよみがえった。

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