豪州キラー大儀見が決める、攻略法万全
「カナダ女子W杯・準々決勝、日本-オーストラリア」(27日、エドモントン)
サッカー女子日本代表は25日、オーストラリアとの準々決勝に向けて、気温30度のなか、約1時間半にわたって調整を行った。過去、オーストラリア相手に12戦で7得点を決めているFW大儀見優季(27)=ウォルフスブルク=は「相手のスタイルが合っている」と自信を示した。
記者から「7/12」という数字を示された大儀見は目を光らせた。「自分が決めてるな、っていう印象はあります」。05年7月に2ゴールを決めて以来、オーストラリア戦は12戦で7得点。1試合平均0・58点で、代表での1試合平均ゴール数0・45点を上回る。まさに“オージーキラー”だ。
大儀見は「オーストラリアのスタイルが自分に合っているんじゃないですか?」と笑い飛ばした。前回の対戦は昨年5月14日、ベトナムで行われた女子アジア杯1次リーグ開幕戦。1-2で迎えた後半39分、同点ゴールを決め、引き分けに持ち込んだ。
攻略法も頭に描いている。「オーストラリアは、(前戦2-1で勝った)オランダとタイプが似ている。でも、中盤のクオリティーは高い。だから、より自分たちが前からいかないといけない」
両サイドバックを攻撃に出させないためにも、相手ボールのとき、大儀見はFW大野忍(31)=INAC神戸=とともに前線からプレッシャーをかける。主導権を握った上で、MF宮間あや(30)=岡山湯郷=のクロスやセットプレー、もしくは大野との連係で中央突破など、いくつもゴールのパターンができる。今大会は1得点だが、エースが4強へと導く。