安らかにオシム監督 サッカー界の哲学者

 元サッカー日本代表監督のイビチャ・オシム氏が死去した。日本サッカー界に多大な貢献を果たしたオシム監督。その功績を振り返ります。

公開日:2022.5.3

川渕キャプテン「言っちゃった」 日本代表監督に

2006年6月25日デイリースポーツ紙面

 2006年ドイツW杯でジーコジャパンが1次リーグ敗退した総括の会見で、川淵三郎キャプテンが意中の次期監督を「オシムが…」と口を滑らせた。静まり返った会見場を見回しながら「オシムって言っちゃったか」と続けた。この「言っちゃった」会見の後、就任が決定した。

2005年11月6日デイリースポーツ紙面

 03年にJ1市原(現千葉)の監督となり、下位に低迷していたチームを強豪に育て上げ、05年にはクラブ初タイトルとなるナビスコ杯(ルヴァン杯)優勝を成し遂げた。
 その実績を買われて、日本代表の監督に声がかかった。

「考えて走る」「ポリバレント」 “オシムチルドレン”が活躍

“オシム・チルドレン”阿部勇樹氏「サッカーとは何か。人生とは何か。教えていただきました」

 千葉時代の教え子・阿部勇樹、巻誠一郎、羽生直剛、山岸智らを代表でも積極的に起用。「考えて走ること」「複数ポジションをこなすこと」を叩き込まれた選手たちだった。また、田中マルクス闘莉王を、本田圭佑、中村憲剛らその後の代表を支えた選手を初めて招集した。

「急性脳梗塞」で倒れ帰国、代表監督を退任

2007年11月17日デイリースポーツ紙面

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