来日ハリル何を語る? W杯決定から解任までの半年を振り返る

サッカー日本代表監督を解任されたハリルホジッチ氏が来日した。今回の決定に強い不満を持つ同氏は27日の会見で何を語るのか。W杯決定から解任までの半年に何があったのか、改めて振り返る。

公開日:2018.4.22

 「私が期待するW杯本大会のチームにはほど遠い」。本大会に向けてやるべきことを問われた指揮官は、ぽつりぽつりと絞り出した。「すべてです。すべてです。すべて、すべて、すべて」。何度も口にした言葉が、厳しい現実を表していた。

ハリルJ大丈夫?攻守に課題噴出 指揮官嘆き「W杯にほど遠い」

【18年3月26日】ウクライナ戦へ悲壮感 チームの団結訴える

練習前、円陣の中央で選手たちに話をするハリルホジッチ監督(中央)=ベルギー・リエージュ

  低調なマリ戦で渦巻く不安感を一掃するために、チームの一体感とウクライナ戦で勝利する必要性を強調。「W杯出場を決めるような試合に挑む気持ちでやる。勝利すればみんなにとって良いプレゼントになる」と必勝を期した。

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【18年3月27日】ウクライナに1―2敗戦 それでも西野技術委員長は続投明言

 ベルギー遠征中のサッカー日本代表は27日、リエージュでウクライナ代表との親善試合に臨み1-2で敗れた。
今回の遠征では、低調さが際立つ1分け1敗。ウクライナ戦後に取材に応じた西野技術委員長は、ロシアW杯本大会まで現体制を維持するのかと質問されると「現状はもうこの体制でと思っている。完全にまったく成立していないとは思っていない」と話した。

西野技術委員長がハリル監督続投を明言「現状はもうこの体制でと思っている」

【18年4月9日】急転、電撃解任!田嶋JFA会長「信頼関係薄れた」

解任ハリル氏は不服、会長に「なんでこの時期に」

 日本サッカー協会の田嶋幸三会長(60)が9日、都内のJFAハウスで会見を開き、日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督の4月7日付けでの解任を正式に発表した。後任として西野朗技術委員長(63)が監督につくことも発表された。監督解任に至った理由は選手との「コミュニケーションや信頼関係が多少薄れてきたこと、今までのさまざまなことを総合的に判断して」決断したと説明した。

解任ハリル氏は不服、会長に「なんでこの時期に」

 W杯決定から半年間、協会は常にハリル続投を明言してきた。誰もが「ダメだこりゃ」と思ったであろう3月のベルギー遠征の直後でさえも。だが、わずか2週間で状況は変わり、4月9日に解任が発表された。水面下で何があったのか。引き金を引いたのは誰か―。この決定に強い不満を持っているというハリル前監督は、今回の来日で何を話すのだろう。27日の会見に注目だ。

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