独マインツ武藤帰国「しっかり休んで」

 サッカー日本代表FWで、ドイツ1部リーグ、マインツに所属する武藤嘉紀(23)が22日、年内の公式戦を終えて一時帰国した。慣れ親しんだFC東京から環境も大きく変わり、多忙を極めた2015年。海外移籍初年度でリーグはまだ日程の半分を消化しただけだが、武藤は早くも7得点を挙げ、上々のスタートを切った。ただ、本人は「もっと得点とアシストをしたい」と、貪欲にさらなる成長を誓った。

 今夏にドイツに渡り、リーグ第3節ハノーバー戦(8月29日)でいきなり2ゴールを挙げ、さらには第11節アウクスブルク戦(10月31日)ではハットトリックの離れ業をやってのける。「あの試合が自分に自信を与えてくれた」。

 その勢いのままリーグ前半戦を乗り切り、17試合出場7ゴール2アシストを記録した。渡独1年目で7得点はMF香川真司(26)がドルトムントの1年目(2010~11年)に記録した、日本人最多8得点にあと1点に迫る大活躍だ。

 だが、全てが順風満帆ではなかったという。「うまくいかないことやコミュニケーションのところで悩んだこともあった。つらいことがなかったとは言い切れない」。移籍当初は慣れない1トップ起用に四苦八苦したが、徐々に順応。チームを勝利に導く活躍でチームメートからの信頼も勝ち取った。

 「このオフはしっかりと休んで、残りのシーズンでこの半年(と同様)の結果を再び出せるようにしたい」

 つかの間ではあるが、日本で英気を養い、さらなる活躍を目指してドイツへと旅立つ。

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