日本代表監督“隠し玉”スシッチ氏

 日本サッカー協会の霜田正浩強化担当技術委員長(48)が、欧州での次期日本代表監督候補の情報収集中にイビチャ・オシム元日本代表監督(73)と面会したことが18日、明らかになった。複数の関係者によると、新監督候補のリストアップに協力を求めたとみられ、“隠し玉”としてボスニア・ヘルツェゴビナ前監督のサフェト・スシッチ氏(59)が急浮上した。

 スシッチ氏はオシム氏が率いた旧ユーゴスラビア代表メンバーで、90年W杯ではストイコビッチ(元名古屋監督)らと一緒に戦い8強に進出。技巧派のMFとして活躍した。引退後はフランスリーグのASカンヌなどで監督経験を積み、09年にオシム氏が顧問を務めるボスニア・ヘルツェゴビナの代表監督に就任。14年ブラジルW杯で悲願の同国初出場を果たした。現在はフリーで、契約への支障はないとみられる。

 霜田委員長は近日中にも帰国予定。臨時技術委員会を開き、後任候補を絞り込んで本格交渉に入るが、難航が予想されている。日本代表は3月下旬に2試合を控え、W杯予選は6月にスタート。準備期間は短いだけに、オシム氏が推薦するまな弟子のスシッチ氏が、一気に本命へ浮上する可能性は十分にある。

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