「Ｊ１、川崎１‐１柏」（１１日、等々力）

　３連勝していた川崎はホームで柏と対戦し、１‐１で引き分けて勝ち点１１とした。柏は同１０。前半５分に柏のＦＷレアンドロ（２９）が先制点を決めたが、川崎も後半２８分にＭＦ山本真希（２６）のゴールで同点とした。リーグ４戦連発中だった川崎のＦＷ大久保嘉人（３１）は不発だった。

　放ったシュートは相手の２倍となる１６本。ブロックを組んで守備を固める柏を崩せず、あと一発が遠かった。

　ＭＦ中村憲は「間に顔を出さないといけないんだけど、前半はみんながボールを受けたがらなかった」と反省する。中村憲がトップ下に入った後半は攻撃も活性化。後半２８分には、細かなパス交換から山本の同点弾が生まれたが、逆転はできなかった。

　頼みのエースも不発。自己記録となるリーグ５戦連発はならなかったが大久保は「何戦連発とかは気にしてない。毎試合取ろうと思ってやっている」。その上で「後半の良かった流れを前半からやらないと。今日は４５分しかサッカーをやっていなかった」と語った。

　この日は、日本代表前監督の岡田武史氏も観戦に訪れた。大久保に対しては「もう５点取ってるの？遅咲きだね」と驚きつつも「憲剛も活躍しているし、チャンスはあると思う。個人的には知っている人が選ばれるとね」と、Ｗ杯ブラジル大会に出場する日本代表入りを期待していた。